五月場所の十両の土俵は混戦というかどん
ぐりの背比べというべきか。終わってみれば
錦木の単独10勝5敗の優勝となった。先場所
も10勝5敗だったが、巴戦であった。十両は
抜群の力士がいなければこういうこともあり
得るのだろうが、成績としては寂しい限りで
ある。
これまで幕内の優勝改革として
1.出場した横綱・大関全員と対戦した力士
にのみ優勝資格ができる。
2.成績によって優勝賞金に差をつける
を主張してきた。
十両成績を見ると、十両優勝に2を適用して
もいいのでは、と思えてしまう。これまで
15日制で最低の十両優勝は、平成13年七月
場所の9勝6敗であった。一方、15戦全勝
優勝は栃光、豊山(前名内田)、北の富士、
把瑠都の4例しかない(元小結の栃ノ心は
別格とした場合)。同じ優勝でも天と地
ほどの差がある。
優勝は栃光、豊山(前名内田)、北の富士、
把瑠都の4例しかない(元小結の栃ノ心は
別格とした場合)。同じ優勝でも天と地
ほどの差がある。
現在、十両の優勝賞金は200万円である。これ
は三賞と同じ額である。十両優勝と三賞は
どちらが価値があるか。お客さんが多く、
注目度の高い幕内である。価値は十両優勝
より三賞のほうが上である。だとすると、
三賞の賞金をアップするか、十両優勝をダウ
ンするか。あるいは、15戦全勝優勝を三賞と
同じ賞金にするかのいずれかである。
例えば、十両優勝の15戦全勝を三賞と同じ
賞金200万円にし、1勝ダウンするたびに5万
円ダウンしたら、10勝は175万円になる。11
勝は180万円である。
優勝の優は優れたという意味であるから、
10勝は優れた勝ちとは言いがたい、という
見方がある。栃東父が11勝で幕内優勝した
とき、「これは優勝ではない。単なる1位で
ある」という論評があったほどである。十両
優勝は11勝以上として、10勝は1位表彰に
する方法も考えられる。
十両の混乱は抜群の力士がいない結果である。
十両は単なる通過点で、幕内を騒がすほどの
力士の出現を待望する。
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