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稀勢の里に立ちふさがる力士

昨年の三月場所から今年の一月場所までの
1年間、稀勢の里は74勝16敗と堂々たる成績
をあげた。時の最強者としての立場を築いた。
師匠の隆の里は新横綱の場所、15戦全勝優勝
を達成している。全勝は別として、稀勢の里
も新横綱優勝を成し遂げたいところである。
ちなみに新横綱の優勝はわずか7力士である。
太刀山
栃木山
双葉山
東富士
大鵬
隆の里
貴乃花
160520十三日目幕内 927
<12勝同士で対戦した白鵬対稀勢の里 H28年五月>
 
白鵬が早くも新横綱に闘志を燃やしている。
稀勢の里に立ちふさがる力士は誰か。稀勢の
里は大関31場所間、133敗している。その主な
内訳は以下である。
白鵬に21敗
日馬富士に13敗
鶴竜に12敗
豪栄道に12敗
琴奨菊に9敗(不戦敗1)
161122十日目幕内 483
<白鵬を圧倒した稀勢の里 H28年十一月>
 
ここまでは大関以上である。もっとも豪栄道
は関脇以下のときすでに8勝している。最大
の壁は白鵬である。133敗のうち16%を占めて
いる。これまで稀勢の里は13勝を5度上げて
いる。そのうち4度は白鵬に土をつけられて
いる。現在稀勢の里は3連勝中であるが、
優勝した一月場所も危なかった。相撲内容は
けして誉められるモノではなかった。稀勢の
里になくて白鵬にあるもの、それは速攻で
ある。白鵬が速攻で稀勢の里を圧倒すること
はあっても、逆はない。
160722十三日目幕内 729
<日馬富士、食い下がってから一気の攻めで
稀勢の里を倒す H28年七月>

次に立ちはだかるのは日馬富士と鶴竜である。

日馬富士のスピードと集中力、鶴竜のうまさ
で型に入ったとき危ない。稀勢の里が昨年の
2度の13勝のとき両横綱にそれぞれ負けて
いる。また、七月場所、日馬富士との2敗
決戦はいいところなく、一方的に敗れている。
大関戦は最近圧倒していて問題ない。
161124十二日目幕内 640
<稀勢の里、立ち合いからいっぺんに出て
日馬富士を倒す H28年十一月>
 
関脇以下ではどうか。
栃煌山に10敗
碧山に6敗
栃ノ心に5敗
このあたりが要注意である。もっとも栃煌山
の調子がもうひとつなのが気になる。碧山に
は数字以上に内容で圧倒されている。パワー
相撲がまともに入ると後退する場面がでて
くる。このところ栃ノ心には連敗である。
組んで栃ノ心の力強さをまともに受けない形
にすることがポイント。幸い?2人の栃は
番付を下げるので、三月場所は、対戦が
ない可能性が高い。
しかし、稀勢の里の本当の敵は自分の中に
ある。優勝行事を増やすことなく、大関の
倍稽古しなくては、横綱はもたない。日馬
富士、鶴竜は新横綱の場所を9勝6敗という
不名誉な成績で終わった。稀勢の里はその徹
を繰り返してはいけない。

以前進呈した品がネットにでてました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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