1992年の入門以来23年半にわたる力士生活にピリオドを
うった旭天鵬。本人が最高と語るのは2012年五月場所の
初優勝のときである。この場所第一人者の白鵬は不調。
初日安美錦に敗れ、6日目から8日目まで3連敗してい
る。14日目を終えて大関稀勢の里・前頭4枚目栃煌山・
前頭7枚目の旭天鵬が3敗で並んだ。
千秋楽は思いもかけないことが待ち受けていた。栃煌山
の対戦相手である大関琴欧洲が千秋楽休場したのだ。そ
のため、栃煌山は不戦勝で12勝をあげることが確定して
しまったのだ。観客の中にはこのことを知らない方がい
る。知った者では「琴欧洲は這ってでも土俵に上がれ」
と憤る方もいた。
<琴欧州休場>
一番しらけるのは旭天鵬・稀勢の里が負け、不戦勝の栃
煌山が単独で優勝が決定した場合である。それだけは避
けてくれという悲痛な叫びのなか関脇豪栄道と旭天鵬が
立ち上がった。旭天鵬は落ち着いて豪栄道を寄り切った。
稀勢の里は念願の初優勝を期待する方がいたが、終盤栃
煌山・白鵬に連敗し、3敗になってしまっていた。千秋
楽の大関把瑠都との一番、稀勢の里は明らかに堅くなっ
ていた。把瑠都の前に屈し、優勝戦線から脱落した。
楽の大関把瑠都との一番、稀勢の里は明らかに堅くなっ
ていた。把瑠都の前に屈し、優勝戦線から脱落した。
こうして栃煌山、旭天鵬による史上初の平幕同士の優勝
決定戦が実現した。本割では旭天鵬が勝っている。立ち
上がるや栃煌山果敢に出るが、旭天鵬の左への回り込み
についていけず土俵に這い、旭天鵬の初優勝が決まった。
西の花道奥に友綱部屋の関取衆が戻ってくる旭天鵬を涙、
涙で迎えていた。
こうして初優勝を達成した旭天鵬の優勝風景をご覧いただき結びとしたい。