手元に1冊の雑誌がある。1971(昭和46)年「相撲」の
5月号増刊「あなたも相撲通になれる」である。当時は
玉の海、北の富士が横綱に昇進して7場所たっていた。
大鵬はこの後の五月場所で引退している。これが当時の
相撲界である。
主な目次は
栃・若現代力士を斬る
角界の「ン?ムムム…」を解く
私の選んだ昭和力士ベストテン
技の移り代わり△デゴイチからヒカリへ
相撲部屋経営白書
相撲放送の見どころ聞きどころ
ニ所ノ関王国の秘密
など。
上記以外に現・相撲界全力士写真名鑑がある。さすがに
現役力士はみな退いているが、目に付いた点はある。
部屋持ちの親方では友綱親方が西野の名で幕下にいる。
北の湖は五月場所に十両昇進を決めていた。一代年寄で
独立して部屋を持つのは引退後である。
消滅した部屋が多い。二所ノ関(佐賀ノ花)、三保ヶ関
(初代増位山)、大山(松登)、若松(鯱ノ里)、伊勢ヶ浜
(照国)、間垣(2代目清水川)、中川(清恵波)、木瀬
(清の盛)、花籠(大ノ海)、二子山(初代若乃花)など
多くを数える。( )は現役名で後継者の代で消滅した
ケースもある。
行司では現在の37代木村庄之助は木村三治郎の名で下から
3番目である。呼び出しは昨年(2013年)十一月場所で
定年を迎えた秀男が下から2番目に位置している。
昭和は確実に遠くなっている。