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■初13日目 白鵬-稀勢の里戦を斬る

横綱同士の対戦は2敗日馬富士が鶴竜に敗れ、優勝は
白鵬が2敗の稀勢の里との直接対決で勝てば決定する
ことになった。2差あるから稀勢の里が緊張する要素は
ない。換言すればここ一番の弱さが出ることはないわけで
ある。そういうときの稀勢の里は危険な対戦相手となる。
150123十三日目幕内 1042
<白鵬-稀勢の里最初の一番 1>
 
白鵬は過去63連勝、43連勝と2度連勝を稀勢の里にストップ
されている。まさに痛恨の1敗である。しかし、今日の
白鵬は気合が違った。立ち合い出足鋭く、一気の速攻の
寄りで西土俵で稀勢の里を圧倒した。だが、上体が伸び
きって、勝負は微妙になった。
150123十三日目幕内 1043
<白鵬-稀勢の里最初の一番 2>
 
物言いがつき、協議は長引いた。この間館内は取り直し
コールが響いたが、同体という確信があったわけでは
ない。希望的な声に過ぎないが、その通りの結果になった。
だが、取り直しも攻めたのは白鵬であった。一瞬ひるんだ
瞬間があったが、組まずに押し立てた。
150123十三日目幕内 1089
<白鵬-稀勢の里取り直しの一番>
 
この2番、稀勢の里はほとんど何もできず完敗した。
白鵬が史上初の33回目の優勝を目指す充実感がその
まま勝負結果につながった。それにしても稀勢の里は
2番とって手も足も出なかった。稀勢の里の限界を見た
思いである。
焦点は白鵬が全勝優勝できるかどうかに移ってきた。
かつて大鵬は後輩横綱の北の富士、玉の海の全勝を
千秋楽でストップしてきた。北の富士、玉の海が全勝
優勝を達成できたのは大鵬引退後であった。日馬富士、
鶴竜に大鵬ほどの意地があるか、残り2日間を注視する。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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