横綱同士の対戦は2敗日馬富士が鶴竜に敗れ、優勝は
白鵬が2敗の稀勢の里との直接対決で勝てば決定する
ことになった。2差あるから稀勢の里が緊張する要素は
ない。換言すればここ一番の弱さが出ることはないわけで
ある。そういうときの稀勢の里は危険な対戦相手となる。
白鵬は過去63連勝、43連勝と2度連勝を稀勢の里にストップ
されている。まさに痛恨の1敗である。しかし、今日の
白鵬は気合が違った。立ち合い出足鋭く、一気の速攻の
寄りで西土俵で稀勢の里を圧倒した。だが、上体が伸び
きって、勝負は微妙になった。
<白鵬-稀勢の里最初の一番 2>
物言いがつき、協議は長引いた。この間館内は取り直し
コールが響いたが、同体という確信があったわけでは
ない。希望的な声に過ぎないが、その通りの結果になった。
だが、取り直しも攻めたのは白鵬であった。一瞬ひるんだ
瞬間があったが、組まずに押し立てた。
この2番、稀勢の里はほとんど何もできず完敗した。
白鵬が史上初の33回目の優勝を目指す充実感がその
まま勝負結果につながった。それにしても稀勢の里は
2番とって手も足も出なかった。稀勢の里の限界を見た
思いである。
まま勝負結果につながった。それにしても稀勢の里は
2番とって手も足も出なかった。稀勢の里の限界を見た
思いである。
焦点は白鵬が全勝優勝できるかどうかに移ってきた。
かつて大鵬は後輩横綱の北の富士、玉の海の全勝を
千秋楽でストップしてきた。北の富士、玉の海が全勝
優勝を達成できたのは大鵬引退後であった。日馬富士、
鶴竜に大鵬ほどの意地があるか、残り2日間を注視する。
千秋楽でストップしてきた。北の富士、玉の海が全勝
優勝を達成できたのは大鵬引退後であった。日馬富士、
鶴竜に大鵬ほどの意地があるか、残り2日間を注視する。