今から3年前の2011年、八百長問題発覚で三月場所が
中止になった。八百長発覚は野球賭博で調べた携帯電話の
メールであった。削除されたメールを復元したら八百長の
内容を意味するメールが出てきたのである。この問題で
力士、新米親方が事情聴取を受け、多くの力士と新米
親方に事実上の退職勧告がおこなわれた。
八百長問題は混迷を深め、続く五月場所も行く末が案じ
られた。開催へと動きたいのはやまやまだが、八百長
問題をひきずっているだけに入場料はとらない、興行色を
なくし、次の本場所の番付をつくるための位置づけとした。
場所名を技量審査場所とした。
当初は無観客で行う話もあったが立ち消え、観客を
無料で入場させることになったものの混乱が予想される
ため、チケットを配布することにした。その方法をめぐり、
様々な騒動をひきおこすことになった。チケットをめぐる
悲喜こもごもの舞台裏をまず覘いてみよう。
チケット獲得方法だが、当日早いもの順かと思われたが、
混乱が予想されるだけに電話、インターネットによる
2回に分けての申し込みとなった。第1回は4月23日
10時から25日23時まで申し込んだ者を抽選によって
3万枚の当選者を決めることとなった。ただし、1つの
電話番号から申し込みは1回、パソコンの1つのメール
アドレスから申し込みは1回という制限つきである。
複数日見たいリピーターにとっては可能性が極めて低い