大相撲

■十一月2日目 復調照ノ富士恐るべき強さ

2日目結びの一番は照ノ富士対大関朝乃山戦
であった。照ノ富士は先場所強さを発揮しな
がら惜しくも途中休場となってしまった。
だが、照ノ富士はこの日朝乃山戦で恐るべき
強さを発揮し、みせつけた。立ち合い右四つ。
照ノ富士、相手に上手を与えない体勢をつく
るとすぐさま左上手投げで朝乃山を転がした。
館内にどよめきがおこった。照ノ富士の強さ
をまざまざと見せつけられる一番であった。

<照ノ富士対朝乃山1>

技術的には差し手の返しがすばらしく、すぐ
さま上手投げにいく思いきりのよさが勝因と
なった。最近かいなをかえす相撲があまり
いわれなくなっていた。相手に上手を与え
ないことは相手の力を発揮させない有効な
手段である。玉の海はうまかった。大鵬は
腕を返すだけですくい投げになった。

<照ノ富士対朝乃山2>

この相撲はけして朝乃山の取りこぼしでは
ない。照ノ富士の四つ身の型が朝乃山に炸裂
した結果である。さらにいえば照ノ富士の
闘志・気迫がみなぎる一番であった。これで
朝乃山には3連勝となった。

<照ノ富士対朝乃山3>

ほかの大関戦はどうなるか。照ノ富士対正代
戦は今年になって1勝1敗である。七月場所
は負けるものかという正代の意気込みが照ノ
富士を敗退させた。九月場所はリベンンジと
ばかりに照ノ富士が圧倒した。それだけに
第3ラウンドは見所満載の決着戦になりそう
である。照ノ富士の四つ身の型は侮れない。

貴景勝は先場所照ノ富士と初日にあたり勝っ
ている。照ノ富士はつかまえにいく前に押さ
れてしまった。今度照ノ富士は突き合いに
いくかもしれない。リ-チでまさるだけに
貴景勝を後退さえてからつかまえにいくと
有効である。

照ノ富士の本格的四つ相撲が発揮されると
場所は面白くなる。

K女史と一緒に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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