これまで横綱の大関時代には触れてきた。横綱になりたての豊昇龍
は当然そのなかに入っていない。あらためて豊昇龍の大関時代を振
り返ってみよう。
豊昇龍の大関時代は9場所である。成績は91勝41敗3休である。休
場を除くと勝率6割8分9厘である。1場所10.3勝平均である。

大関としての好成績は以下である。
13勝 1回
12勝 1回
11勝 1回
10勝 3回
横綱直結する12勝以上は2回である。負け越しはないが、1ケタ勝
利は3回である。
大関時代対戦成績で負け越した現役相手が4人いる。
それが以下である。
熱海富士3勝5敗
琴櫻 3勝5敗
高安 0勝2敗
錦木 1勝2敗
五分が霧島で3勝3敗である。

ほかに大関時代3敗している力士が次である。
宇良 5勝3敗
翔猿 5勝3敗
横綱は引退した照ノ富士だが大関時代は不戦敗である。通算でも8
連敗でついに勝てなかった。逆に大栄翔に8勝、若元春に7勝と1
度も負けなかった。
大関時代の豊昇龍は大関としては普通よりちょっとだけいい。大関
としてはよく取りこぼして強さは感じなかった印象である。今後横
綱としてどんな実績を残すのか。残せるのか。稽古の質と量にかか
っている。