引き続き豊昇龍の対戦予想をみていこう。
8(●〇〇●〇×)5宇良
宇良は油断できない相手である。先場所対戦はなかったが、宇良に
は食い下がらせないことである。宇良対策はその1点に尽きる。
2(×●××××)9高安
1不戦勝1不戦敗を含む成績である。豊昇龍は意外と高安に大きく
負け越している。大関になってから0勝2敗である。豊昇龍に高安
苦手意識があると危ない。

15(●〇〇●×〇)10翔猿
翔猿にはけっこう苦戦している。先場所は立ち合いで圧倒し、素早
く上手を取って一気にもっていった。完勝だった。豊昇龍はこの相
撲を取ることである。翔猿に動き回らせないことである。
5(××××〇〇)2豪ノ山
豊昇龍は過去に豪ノ山戦で立ち渋ったあげく負けたがある。四つ相
撲に取って突き押し相撲は一歩間違えると危ない。先場所は激しい
突き合いからまわしを取って送り出した。まず立ち合い負けしない
ことである。

5(××××〇〇)8若隆景
若隆景はケガで番付を落としていた。復帰後、豊昇龍が2勝した。
かつて豊昇龍は一本背負いで勝ったことがあった。対戦成績は若隆
景が上だが、地力は逆転している。四つ相撲だけに波乱は少ないと
みた。
11(××●〇〇〇)9霧島
大関同士の対戦は1勝2敗である。右(豊昇龍)と左(霧島)の喧
嘩四つである。どちらが自分の四つになるかが勝負のポイントにな
る。先場所は左四つになったが、豊昇龍が霧島に上手を与えず寄り
切った。

13(〇〇〇〇〇〇)4大栄翔
突き押しの大栄翔に対して現在8連勝中である。遠距離突き押しは
対応しやすいのか、関脇以下最強の大栄翔に対して分がいい。大栄
翔は相撲を突き押しから突き落とし、引き落としなどゆさぶりをか
けてみてもいい。豊昇龍は思わず前にばったり負けがある。
5(〇〇■●〇〇)2大の里
大の里に1不戦勝が入っている。先場所はふところに入った大の里
をとっさの首投げで決めた。下手投げではでに投げ飛ばしたことも
あった。豊昇龍にとって大の里は取りにくい相手ではない。ただ大
の里が地力をつけてくればそうはいかなくなる。

ここまでみてきて気づかれた方がいると思う。先場所負けた熱海富
士、正代、平戸海の3力士は、三月場所対戦圏外なのである。これ
は豊昇龍にとって幸運なのか。リベンジチャンスがなく残念なのか。
ファンの立場では見たかった三番である。