大相撲興行における愛知県体育館使用は昨年で最後になった。愛知
県体育館は昭和40年から使用し、定着した。例外が1回あった。コ
ロナウイルスが蔓延した令和2年、七月場所は国技館で開催された。
昨年までこの間58回に渡って使用されたことになる。
それに比べると大阪府立体育館の使用回数には驚かされる。大阪府
立体育館は昭和28年から定着した。平成23年、場所の中止が1回あ
った。令和3年、コロナウイルスで両国開催になったことがあった。

今年の三月場所は大阪府立体育館70回目の開催を迎える。愛知県体
育館使用58回をはるかに上回っているのだ。この中には令和2年の
無観客開催もあった。大阪の大相撲ファンは3回見損ねていること
になる。今後三月場所に支障ない形で部分改修が何回か行われる予
定である。
大阪府立体育館で最初に優勝した力士は大関栃錦であった。2回目
の優勝だった。朝潮は5回の優勝のうち4回が大阪だった。栃錦と
初代若乃花が千秋楽全勝同士で激突したのが大阪だった。横綱同士
では史上初であった。大鵬の連勝記録が誤審でストップした歴史的
汚点は大阪でおきた。

大阪府立体育館が横綱デビューとなった力士が以下である。
鏡里 10勝5敗
吉葉山 全休
初代若乃花12勝3敗
栃ノ海 10勝5敗
佐田の山12勝3敗
北の富士13勝2敗
玉の海 13勝2敗
琴櫻 11勝4敗
曙 10勝5敗
朝青龍 10勝5敗
稀勢の里13勝2敗優勝
豊昇龍 ?
豊昇龍は12人目である。さてどんな結果を残すか。