本日最も驚かされたことは十両2枚目尊富士が再休
場したことだ。前日の相撲でケガをしたわけではな
い。考えられるのは2勝したことで幕下陥落はまぬ
がれた点である。だから早々と再休場を決めた。こ
うゆう考え方を小ずるいと取るかやむなしと取るか。
すっきりしないのは間違いない。
4勝5敗と盛り返してきた角番貴景勝。残りの対戦
相手が1横綱2大関2関脇であるだけに苦難の道で
はある。10日目は関脇阿炎戦であった。貴景勝はす
ばらしい押し相撲で阿炎を一気に向こう正面に攻め
切った。うちわは貴景勝にあがった。
だが、物言いがついた。協議の結果、貴景勝の手が
早くついたという。行司差し違いで阿炎の勝ちとな
った。貴景勝は4勝6敗となって終盤を迎えること
になった。
2敗美ノ海が敗れた。幕内で唯一2敗の琴櫻は大の
里と対戦した。先場所は大の里に敗れている。その
結果大の里に優勝されることになった。
相撲は、当たり合って差し手争い。離れて突き合い
から右四つ。攻め合いから西土俵で投げの打ち合い。
琴櫻の上手投げがまさった。大の里は1横綱2大関
1関脇を残し、5勝5敗の五分となった。
照ノ富士の牙城を崩すのは誰か。霧島はもろ差しに
いった。だが、照ノ富士は少しも慌てず抱えて前に
出た。西土俵に詰め、小手投げで派手に投げ捨てた。
照ノ富士は予想をこえる10連勝で無傷の快進撃であ
る。
10日目を終え全勝照ノ富士、2敗琴櫻となった。