先場所優勝の大の里は強い相撲とスキあり相撲でこ
こまで５勝５敗。さすがにとんとん拍子にきたホー
プもここにきて壁にあたったか。一方照ノ富士は強
さと安定性は抜群で初日から10連勝。先場所負けて
いる大の里に対してリベンジのチャンスである。
しかし、相撲はわからない。両力士あたって四つ身
にならんとした瞬間、大の里左へ開いて突き落とし
がタイミングよく決まった。してやったりの大の里。
館内は大歓声が響いた。照ノ富士は思いがけない負
け。負けるときはあっけないものである。
２敗の琴櫻は霧島と対戦した。相撲は、霧島に食い
下がられ、上体を起こされ寄り切られてしまった。
琴櫻は３敗となった。本来、琴櫻が先行し、照ノ富
士が追いかける展開にしなければならない。そうで
きないところが、琴櫻の限界かもしれない。
豊昇龍はときどき思いがけない技をしかける。過去
には内掛け、一本背負い、河津掛けなどがあった。
11日目の対戦相手は阿炎である。相撲は、阿炎が突
き起こして攻め立てる。だが、土俵際まわり込んだ
豊昇龍が逆とったりを決めた。
11日目を終え１敗照ノ富士、３敗５人と続いている。
大の里は現時点では殊勲賞候補である。６連続三賞
受賞なるか。入幕以降４場所連続２ケタ勝利は微妙
になっている。平戸海の活躍は三賞に値する。場所
はあと４日となった。
