新入幕から初優勝までの場所数|最短は尊富士の1場所目、大の里は3場所目(連載1・戦前編)

公式優勝制度が始まった大正15年から令和6年五月場所までで、新入幕から初優勝までが最も短いのは尊富士の1場所目。次いで大の里と佐田の山の3場所目、6場所目に大鵬・東富士・安藝ノ海・琴光喜・沖ツ海・綾櫻の6人が並ぶ。

相撲記者・田口 通廣の連載「新入幕から初優勝までの場所数」(2024年6月・全6回)の最終回のまとめ。この記事はその第1回(戦前編)。その後、安青錦が令和7年十一月場所に、新入幕から5場所目で初優勝した(協会の記録)。

目次

新入幕から初優勝までの最短トップ10|大正15年〜令和6年五月場所

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新入幕から力士注(田口)
1場所目尊富士
3場所目大の里
3場所目佐田の山横綱・大関戦なし
6場所目大鵬
6場所目東富士
6場所目安藝ノ海
6場所目琴光喜
6場所目沖ツ海
6場所目綾櫻
7場所目大蛇山大関戦なし
田口 通廣の連載の第6回(新入幕から初優勝までの場所数6・2024年6月23日)による。

最も長くかかったのは旭天鵬の86場所目で、史上初の平幕どうしの優勝決定戦で栃煌山に勝って決めた。次点は稀勢の里の73場所だった、と田口は第6回で書いている。

その後の初優勝|安青錦は新入幕から5場所目(令和7年十一月場所)

連載のあと、安青錦が令和7年三月場所に新入幕し、令和7年十一月場所に関脇で初優勝した。田口の数え方(新入幕の場所を1場所目とする)で数えると5場所目になる。

田口の最短トップ10に当てはめると、3場所目の大の里・佐田の山と、6場所目の6人の間に入る。同じころに初優勝した琴櫻(令和6年十一月場所)と琴勝峰(令和7年七月場所)は、新入幕から20場所以上かかっている。

協会の力士プロフィール(安青錦・大の里。令和八年九月場所:千秋楽時点・2026年9月28日確認)の新入幕と場所ごとの成績で、当サイトが数えた。大の里の3場所目(令和6年一月場所に新入幕、五月場所に初優勝)も協会の記録と合う。

戦前編|6場所目の綾櫻・沖ツ海・安藝ノ海が最短

三月場所に尊富士が新入幕で優勝し、五月場所は大の里が入幕3場所目で優勝した(2024年)。混迷の時代だからこそできた初優勝かもしれないが、記録は記録である、と田口は書き、公式優勝制度以降に新入幕から何場所目で初優勝したかを調べた。

尊富士
<3月新入幕優勝した尊富士>

公式優勝制度は大正15年に始まった。不戦勝・不戦敗の制度、取り直しの制度も同時に始まった。

それ以前は、対戦相手が休場すると自分も休み扱いになった。取り直しはなく、微妙な勝負は預かり、無勝負となった。

大正15年夏場所|大蛇山が7場所目で初優勝

大正15年夏場所、大蛇山が初優勝した。新入幕から7場所目だった。当時は年2場所制で、取組は東西制だった。

年2場所だと、番付以上に力をつけることがある。ただし大蛇山は大関大ノ里との対戦がなく、横綱常ノ花は全休だった。大蛇山は1回限りの優勝だった。

昭和の年4場所|武蔵山9場所目、綾櫻と沖ツ海は6場所目

昭和2年から7年までは年4場所だった。昭和6年夏場所、小結武蔵山が新入幕から9場所目で初優勝を成し遂げた。

綾櫻のブロマイド
<綾櫻のブロマイド>

そのあと前頭4枚目の綾櫻が、新入幕から6場所目で初優勝した。当時横綱は不在だったが、2人の大関玉錦・能代潟と対戦しての優勝だった。

昭和7年3月場所には、小結沖ツ海が新入幕から6場所目で初優勝している。

沖ツ海のブロマイド
<沖ツ海のブロマイド>

戦前の1ケタ場所目と、双葉山の12場所目

力士新入幕から田口のメモ
綾櫻6場所目前頭4枚目。大関2人と対戦
沖ツ海6場所目小結(昭和7年3月場所)
安藝ノ海6場所目
大蛇山7場所目大関戦なし(大正15年夏場所)
武蔵山9場所目小結(昭和6年夏場所)
出羽湊9場所目横綱・大関戦なし
羽黒山9場所目
備州山9場所目
田口 通廣(2024年6月10日)の本文から当サイトがまとめた。出羽湊・安藝ノ海・羽黒山・備州山の4人のうち、羽黒山以外は1回だけの優勝である。

なお、双葉山は新入幕から12場所目の初優勝だった。春秋園事件で力士が大量に離脱したため、十両の双葉山が繰り上げで入幕したためである。

双葉山の初優勝は全勝優勝で、69連勝の途上だった。

安藝ノ海のブロマイド
<安藝ノ海のブロマイド>

戦前は6場所目が最短で、綾櫻・沖ツ海・安藝ノ海の3力士が名を連ねた。

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連載のほかの回

新入幕から初優勝までについてよくある質問

Q. 新入幕から最も早く初優勝したのは誰ですか?
A. 尊富士の1場所目(新入幕の場所で優勝)です。大正15年から令和6年五月場所までを調べた田口 通廣の連載によります。

Q. 大の里は新入幕から何場所目で初優勝しましたか?
A. 3場所目です。令和6年一月場所に新入幕し、五月場所に初優勝しました。

Q. 新入幕から初優勝まで最も長くかかったのは誰ですか?
A. 大正15年から令和6年五月場所までを調べた田口の連載では、旭天鵬の86場所目で、次点は稀勢の里の73場所です。

Q. 戦前で最も早かったのは誰ですか?
A. 6場所目の綾櫻・沖ツ海・安藝ノ海の3力士です。

Q. 安青錦は新入幕から何場所目で初優勝しましたか?
A. 令和7年三月場所に新入幕し、令和7年十一月場所に初優勝しました。新入幕の場所を1場所目として5場所目です(協会の記録を当サイトが数えた)。

関連記事:横綱昇進 最速ランキング/平幕優勝とは|歴代の平幕優勝力士 一覧/第75代横綱 大の里とは

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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