五月場所、翔大夢という四股名の力士が登場した。
テレビでは大谷対翔大夢戦が実現するかもととの見
方があった。しかし、対戦は永遠に不可能となった。
七月場所、嘉陽・生天目の新十両発表の陰で旧宮城
野部屋力士の引退が明らかになった。
宝香鵬・大谷・千鵬・竹丸である。五月場所は全員
全休であった。引退を予感させる伏線は出ていた。
三月場所後は黒熊(くろかげ)が引退している。短
期簡に5人はいかにも多い。
これは北青鵬の悪質な暴行で引退、宮城野部屋が閉
鎖、伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋への併合と無関係と
は思えない。部屋がなくなること自体稀なことであ
る。かつて木瀬(元肥後ノ海)部屋が暴力団と関係
をもって閉鎖になったことはある。北の湖理事長の
ときに復活している。
大阪で目にしたのは宮城野がんばれの声援と張り紙
である。相撲ファンは宮城野部屋の閉鎖は望んでい
ないことを目にした。閉鎖後、元白鵬の宮城野だけ
に厳しいのはおかしいという声があった。
宮城野をかばったという芝田山(元大乃国)は教習
所所長に追い落とされたという。本来、発言は自由
であるはずだ。これでは意にそわない意見を封じて
いることになる。そんな組織は健全かつ民主的とは
とうてい言えない。
旧宮城野勢部屋の川副・炎鵬はケガのため休場が続
いている。力士育成のため帰化してまで親方になっ
た元白鵬。月にむら雲、花に嵐の状態だが、負けな
いでいただきたい。