大相撲の幕内は夕方中継している。通常なら勤務時
間であり、ほとんどの方は休日以外みることはでき
ない。でもブルーレイで留守録設定しておかばみる
ことができる。それだけ便利で大相撲を楽しめる時
代になっている。
ブルーレイ以前はビデオデッキだった。テープは
VHSとベータ方式があった。VHSテープが最終的に普
及した。テープの長さしか留守録画できなかった。
ビデオデッキは1979年に3倍速機器が出て普及し始
めた。値段は24万円くらいでテープ一本は3000円く
らいしたから安い買い物とはいかなかった。それ以
前、ビデオデッキは50万円し、芸能事務所など特別
な業界でしか使用されなかった。庶民には縁が薄か
った。
その時代、ファンはどのようにして相撲を見ていた
のか。夜11時台に大相撲ダイジェストという番組が
あった。NET(今のテレビ朝日)で元笠置山の秀ノ
山が解説をしていた。秀ノ山は勝因・敗因にふれる
ことが多かった。
中には夕方の大相撲中継を録音し、スケッチブック
で画面をスケッチすることを子供に頼んだという漫
画みたいな話を聞いたことがある。子供にしても勉
強し、遊びにいくことができなくなる。ただ、何と
か取組内容を知ろうとする執念は感じる。
今大相撲はNHKだけの放送になった。昭和30年代は
今のTBS、日本テレビ、フジ、テレビ朝日が同時放
送していた時期があった。民放は当然ながら中継の
延長は困ることになる。協会の放映料の値上げで民
放は次々に退陣を余儀なくされた。昭和41年一月場
所限りで日本テレビがおり、NHKだけになった。
現代、相撲に対する執念は何か。録画に失敗してす
ぐNHKに再放送をしてくれと電話する方だろうか。