大相撲

四股名の大元 栃

2023年8月17日

頭に栃がつく四股名といえば春日野部屋を思いおこ
す。引退したが、栃ノ心は大関までいった春日野部
屋の力士であった。

春日野部屋は、元常陸山の出羽ノ海が存命中にすで
に分家独立の許諾を得ていた。いわば出羽海部屋の
最古の分家なのである。春日野部屋の栃が頭につく
大元は部屋の創設者である栃木山である。

<栃木山のブロマイド>

寝るときは海老のように寝ればバネは失われないな
ど栃木山は日々の生活を相撲につなげた方だった。
大関は、関脇小結の倍稽古しろなど名言を残してい
る。ところで元栃木山の春日野は弟子の四股名に栃
をつけることにこだわっていなかった。幕内力士で
それがわかる。

鹿島洋
横綱双葉山に勝ったことがある。
神東山
相模川
因州山
栃錦
栃が頭につく力士代1号である。戦後、ようやく登
場した。
大江戸
鳴門海
独特の狛犬の仕切りは無形文化財と呼ばれるほど見
事なものであった。
栃光
入門したときから最後まで栃光で通した。
八染
やそめと読む。本名である。一時期栃木岩を名のっ
たことがあるが、八染に戻している。
一乃矢

頭に栃が付く四股名にこだわったのは元栃錦の春日
野の代からである。それはその後の元栃ノ海の春日
野、元栃乃和歌の現春日野に引き継がれていった。
それが以下である。それでも例外があるのであげて
おく。

<栃錦のブロマイド>

栃ノ海
栃王山
栃東 父
若鳴門
栃富士
栃勇
巌虎
2代目栃光
和錦(かつにしき)

舛田山
栃赤城
蜂矢(本名)
栃剣
栃司
栃纏
栃乃和歌

栃乃藤
栃乃洋
栃乃花
栃栄
埼玉栄高等学校出身の最初の幕内力士。
春日錦
栃煌山
栃ノ心
木村山
栃乃若

<栃ノ海>

横綱は栃錦・栃ノ海、大関は初代栃光・栃ノ心を出
している。なお、栃木山以前に頭に栃がつく力士は
江戸・明治・大正をつうじて幕内力士にはいない。
現在幕内に頭に栃のつく力士はいない。碧山は春日
野部屋所属の力士だが、師匠元久島海の田子の浦の
死去にともなう移籍組である。次の幕内力士が待た
れる春日野部屋である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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