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四股名の大元 栃

頭に栃がつく四股名といえば春日野部屋を思いおこ
す。引退したが、栃ノ心は大関までいった春日野部
屋の力士であった。

春日野部屋は、元常陸山の出羽ノ海が存命中にすで
に分家独立の許諾を得ていた。いわば出羽海部屋の
最古の分家なのである。春日野部屋の栃が頭につく
大元は部屋の創設者である栃木山である。

<栃木山のブロマイド>

寝るときは海老のように寝ればバネは失われないな
ど栃木山は日々の生活を相撲につなげた方だった。
大関は、関脇小結の倍稽古しろなど名言を残してい
る。ところで元栃木山の春日野は弟子の四股名に栃
をつけることにこだわっていなかった。幕内力士で
それがわかる。

鹿島洋
横綱双葉山に勝ったことがある。
神東山
相模川
因州山
栃錦
栃が頭につく力士代1号である。戦後、ようやく登
場した。
大江戸
鳴門海
独特の狛犬の仕切りは無形文化財と呼ばれるほど見
事なものであった。
栃光
入門したときから最後まで栃光で通した。
八染
やそめと読む。本名である。一時期栃木岩を名のっ
たことがあるが、八染に戻している。
一乃矢

頭に栃が付く四股名にこだわったのは元栃錦の春日
野の代からである。それはその後の元栃ノ海の春日
野、元栃乃和歌の現春日野に引き継がれていった。
それが以下である。それでも例外があるのであげて
おく。

<栃錦のブロマイド>

栃ノ海
栃王山
栃東 父
若鳴門
栃富士
栃勇
巌虎
2代目栃光
和錦(かつにしき)

舛田山
栃赤城
蜂矢(本名)
栃剣
栃司
栃纏
栃乃和歌

栃乃藤
栃乃洋
栃乃花
栃栄
埼玉栄高等学校出身の最初の幕内力士。
春日錦
栃煌山
栃ノ心
木村山
栃乃若

<栃ノ海>

横綱は栃錦・栃ノ海、大関は初代栃光・栃ノ心を出
している。なお、栃木山以前に頭に栃がつく力士は
江戸・明治・大正をつうじて幕内力士にはいない。
現在幕内に頭に栃のつく力士はいない。碧山は春日
野部屋所属の力士だが、師匠元久島海の田子の浦の
死去にともなう移籍組である。次の幕内力士が待た
れる春日野部屋である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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