大相撲

幕下の突破力

入門したとき最初に目指すのが十両である。幕下以
下は養成員であるが、十両は資格者であり、給料が
支給される。十両に昇進するためには幕下を勝ち抜
かなければならない。幕下を突破する力が必要にな
る。それはどのくらいのものなのか。

今年新十両になった力士の幕下の成績が以下である。
湘南乃海 152勝113敗 〇19
玉正鳳  176勝167敗 〇9
落合   7勝0敗  〇7
藤青雲  37勝26敗  〇11
時疾風  81勝56敗3休〇22
獅司   58勝39敗1休 〇18
勇磨   53勝38敗21休〇-6
輝鵬   23勝12敗  〇11

<湘南乃海>

落合、輝鵬は幕下15枚目格付出である。幕下は7勝
すればぐんとアップするが、4勝3敗を7場所続け
た場合と同等にはならない。勇磨の休場はコロナに
よるものではなく、負けとすると幕下は負け越して
いることになる。番付運がよかったとしかいいよう
がない。十両へは〇10から〇20が目安になりそうで
ある。

来たる七月場所の幕下力士はどうか。幕下5枚目ま
でで新十両を目指す力士の幕下の成績をみていこう。
西2 木竜皇 30勝19敗 〇11
東3 大の里 6勝1敗 〇5
西3 向中野 35勝21敗 〇14
西4 高橋  17勝4敗 〇13
東5 石崎  49勝32敗3休〇14

<向中野>

大の里は幕下10枚目格付出である。5枚目以内は十
両昇進が有力であり、誰があがってもおかしくない
ほど、幕下を勝ち上がってきている。木竜皇は先場
所の幕下優勝者である。大の里の実力はほかよりと
びぬけている。向中野は確実に強くなっている。十
両は近い。

幕下7枚目から15枚目で注目する力士が以下である。
西7 塚原  103勝87敗 〇16
西14 つる林 232勝215敗1休〇16
東11 神崎  30勝19敗 〇11
西11 生田目 47勝37敗 〇10
東6 風賢央 15勝6敗 〇8

<風賢央>

塚原は十両にあがれるチャンスを逃してやり直しの
時期である。つる林は幕下生活が10年以上になった。
年齢は29歳となった。今こそ突破力が求められる。
風賢央はまだ幕下3場所の若武者である。序ノ口か
ら7場所目で、今度の七月場所が8場所目になる。
落合と優勝を争ったのは記憶に新しい。負け越し知
らずで期待の力士である。 

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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