落合改め伯桜鵬が入幕を果たした。デビューは今年
の一月場所だから4場所目の入幕は驚異のスピード
出世である。幕下15枚目格付出とはいえ、7戦全勝
優勝で1場所突破は史上初だった。
御嶽海・遠藤は幕下10枚目格で幕下2場所かかって
いる。下田が幕下15枚目格付出で7戦全勝優勝しな
がら番付運にめぐまれず、結局関取にはなれなかっ
た。輪島が幕下最下位付出から2場所連続全勝優勝
で十両入りが最も印象深いケースだった。
その輪島も十両では負け越しがあり4場所かかって
入幕した。遠藤は十両で14勝1敗優勝し、1場所で
入幕した。大相撲冬の時代脱却は遠藤がきっかけだ
った。
伯桜鵬は十両を2場所で通過した。十両でも十分通
用することを証明した。師匠の白鵬も十両2場所で
通過している。伯桜鵬で驚かされたことは、出場停
止から復帰した朝乃山相手にもう一歩まで追い込ん
だことである。
白鵬は新入幕の場所、12勝3敗で敢闘賞を受賞して
いる。それも千秋楽は優勝戦線トップの13勝1敗の
北勝力に勝っての成績だった。伯桜鵬が12勝を目指
すというのは師匠からきている。
力士を評価するポイントはスピード出世だけではな
い。最終的には到達する高さである。明日のホープ
はなかなかでなかった。伯桜鵬の出現で様相が変わ
った。輪島は横綱にまで出世した。伯桜鵬は優勝し
て師匠を泣かせたいというから頼もしい存在なりそ
うである。