大相撲

2023年七月場所番付を読み解く

七月場所の番付が発表された。霧馬山改め霧島が大
関に上がった。しかし、それは8勝7敗の先輩大関
貴景勝の風下の地位だった。8勝は大関のあげる成
績ではない。大関の成績があげられない大関が霧島
より上位にいるのは不合理としかいいようがない。

栃東以前は成績本位の番付だった。北の富士、玉の
海が新横綱のときは全休の大鵬は東張出横綱だった。
新横綱・新大関誕生の番付は歴史的には成績本位の
ほうがはるかに長い。

<新大関霧島>

関脇小結は前場所とほとんど変わらない。豊昇龍・
大栄翔・若元春の3関脇は大関をかける場所になる。
阿炎が再小結に返り咲いた。

前頭西5枚目から8枚目までは空白地帯で無理して
上げ及び小幅降下になっている。北青鵬は8勝7敗
で5枚アップした。もっとも3関脇と対戦している。
このへんが8勝7敗で3.5枚アップした阿武咲とは
異なるところである。高安は3勝で5枚下がっただ
けだった。

<北青鵬>

十両優勝の豪ノ山は十両東筆頭で14勝1敗にも関わ
らず、小幅アップである。相変わらず渋ちんアップ
である。それは十両西筆頭で11勝4敗の湘南乃海に
もいえる。幕内のあきは4人だが、熱海富士がはず
れることになった。熱海富士は十両東8枚目で13勝
2敗だった。

<豪ノ山>

十両の元幕内は10人で約36%になった。十両2枚目
狼雅、十両3枚目島津海は幕内が狙える位置までき
た。東白龍は今度十両16場所目になる。白鷹山は今
度十両通算23場所目になる。同様に美ノ海は22場所
目になる。彼らにとって幕内はなかなか遠い。

幕下では2枚目に時津海の息子木竜皇、3枚目に大
の里・向中野が位置した。十両をうかがう戦いにな
る。

また、暑いなか大相撲が始まる。初日は7月9日で
ある。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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