大相撲

人口減少が相撲界に与える影響

2023年4月27日

さる三月場所は検温や飲食制限がなくなり、通常開
催に戻ったように思えた。しかし、戻っていないモ
ノがあった。前相撲である。昨年もなかった。理由
は卒業シーズンである。新弟子のなかにいったん学
校に戻る者がいて、コロナの一元管理ができないか
らである。

<2022年5月新序出世披露>

新弟子といえば気になるのが日本の人口減少である。
日本の人口は減少の一途をたどり、50年後は8700万
人になる予測だという。今1億2600万人くらいだか
ら大変な激減である。50年後というと現在の高校生
は後期高齢に入る。老人が増加し、働く世代は減少
する。業界は人手不足におちるとともにマーケット
は縮小する。

相撲界は大丈夫なのか。もっとも100年前は日本の
人口は6000万人くらいで、大相撲は存続していた。
100年前というと大正末期である。ただ、当時は年
2場所である。年6場所で成り立っていたかはなん
ともいえない。

<佐藤(貴景勝)の新序出世披露>

三月場所は就職場所ともいわれ、多くの新弟子が入
門してくる。一番出世と二番出世がある。その三月
場所のここ5年間の新弟子数をみてみる。
2019年 40人
2020年 45人 
2021年 35人
2022年 37人
2023年 33人

<堀切(阿炎)の新序出世披露>

減少傾向である。三段目が100枚を90枚にした。新
弟子はこれから減少していくことは避けられない。
幕下以下には高齢の力士がけっこういる。幕下が
かつて10番以上取った時期がある。50年後の相撲
界は存続するが、今のままでないスタイルが求め
られるかもしれない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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