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2022年十一月場所直前考

九月場所は幻の取組が多過ぎた。
▼大関同士
貴景勝-御嶽海
▼大関対関脇
貴景勝-大栄翔
正代-若隆景
御嶽海-豊昇龍
▼関脇同士
若隆景-大栄翔
▼優勝玉鷲をめぐる一番
玉鷲-小結逸ノ城
玉鷲-小結霧馬山
玉鷲-琴ノ若
玉鷲-宇良
▼次点高安をめぐる一番
高安-大栄翔
高安-翔猿
高安-琴ノ若
高安-明生
▼ほか
翔猿-宇良

<5月 御嶽海対貴景勝>

あげただけでも14番になる。十一月場所はこれらの
取組がきちんと実現するか見張りたい。ほかで幻の
取組をつくっては意味がなくなる。優勝争いは読め
ないから10日あたりから千秋楽のようにその取組が
終わってから取組編成してもいい。幕内中位以下で
勝ちあがってきた力士は、早めに上位と対戦させる
ことである。3関脇4小結なのだから最低三役リー
グ戦はすべて実現させることである。星のつぶし合
いなくして勝ち越し力士を多くだしても白ける。

<7月霧馬山対玉鷲>

今年は5場所優勝力士が異なった。1年すべて違う
6力士の優勝となると昭和47年、平成3年についで
3度目となる。大関貴景勝あたりが優勝すると顔ぶ
れがすべて異なる力士の優勝が実現する。そうなら
ないケースは若隆景が優勝するしかない。連続負け
越しの御嶽海、先場所負け越しの逸ノ城は可能性が
低い。玉鷲の連続優勝は簡単なことではない。関脇
以下の連続優勝は大相撲史上1度もない。

一人横綱大鵬の晩年の昭和44年後期、新横綱はのど
から手が出るほど欲しかった。そんななかでのんび
り屋北の富士が燃えて、横綱の決定打に欠けていた
玉乃島が昭和45年一月場所後に横綱に推挙された。
あれから約52年半以上を経て、同じ状態になってい
る。いや、それ以前に若くて成長途上の新大関が、
まず求められる。大関でなければ横綱になれない。
朝青龍は大関3場所で横綱に昇進した。現代はもう
少し時間を必要としている。

<若隆景>

期待される力士は若隆景、豊昇龍、霧馬山、琴ノ若
である。これに続く力士が熱海富士、北青鵬、金峰
山であるが、未知数である。場所が盛り上がるか否
かは上位4力士の活躍にかかっている。豊昇龍と霧
馬山は今年まだ三賞がない点が物足りない。今は時
代の端境期にさしかかっている。

年間最多勝はどうなるのか。現在若隆景が49勝26敗
でトップである。続く力士が琴ノ若で46勝である。
残り1場所で3勝差は大きい。琴ノ若は七月場所の
部屋ごと休場が痛かった。不戦敗4休みとなった。
勝利数が少ないが、関脇に多くを求められない。関
脇以下だけの地位で年間最多勝は以下である。

<大鵬のブロマイド>

昭和35年 大鵬 66勝24敗
平成4年 貴花田60勝30敗
H31R元年 朝乃山55勝35敗

絶対強者不在で優勝候補があげられない場所が続い
ている。それは十一月場所も変わることはない。納
めの場所はまもなく始まる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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