玉鷲は再び勝てるのか

先場所久々に2回目の優勝をした玉鷲。俄然十一月
場所の注目が集まる。今年(2022年)にはいって久
々の優勝、初優勝が多い。そして翌場所あるいは、
それ以降の成績が芳しくない傾向が出ている。

1月御嶽海→11勝4敗以後大関降格
3月若隆景→9勝6敗
5月照ノ富士→11勝4敗 3場所休場で1回きり優勝
7月逸ノ城→6勝9敗

どうも好成績が続かないのが今年の優勝力士の特徴
である。逸ノ城は負け越している。かつて高見山が
平幕優勝した翌場所5勝10敗で大敗したとき、解説
の玉の海さんは「本当に地力でできた優勝だったの
か」と不可思議な思いを口にしていた。

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優勝玉鷲
<優勝玉鷲>

玉鷲も最初の優勝の翌場所、5勝10敗と大負けして
いる。それだけに玉鷲の十一月場所がどうなるのか
気になる。優勝となるとほかの力士の玉鷲を見る目
が違ってくる。有利な面もある。横綱・大関が手薄
である点だ。照ノ富士の出場は両ひざ手術後とあっ
て難しい。

玉鷲は13勝2敗で優勝している。その2敗は大波兄
弟、すなわち若隆景と若元春にきっしている。若隆
景との対戦成績は2勝6敗と負け越している。強敵
である。若元春とは先場所が初対戦であった。今場
所は対戦圏内であり、先場所負けているだけに組ま
れそうである。今度はリベンジを果たさなくては面
目がたたない。

玉鷲、若隆景に敗れる
<玉鷲、若隆景に敗れる>

玉鷲にとって強敵になる力士は霧馬山である。初戦
から5連敗して七月場所ようやく1勝した。優勝し
た九月場所は強敵にも関わらず、なぜか対戦がなか
った。十一月場所の対戦は避けられない。御嶽海に
は5勝27敗と大差をつけられている。ただ、ここ3
場所は御嶽海に精彩がなく、玉鷲が2勝1敗の成績
である。玉鷲対御嶽海戦は御嶽海しだいである。

霧馬山
<霧馬山>

大関戦はどうか。貴景勝には1不戦勝を含む8勝12
敗である。ここ1年でも1勝3敗である。大関だか
ら当然だが、やりにくい相手である。正代には12勝
10敗と勝ち越している。ここ1年では3勝3敗と、
ほぼ互角の戦いをしている。正代は今年5場34勝
41敗だけに勝っておきたいところである。

要注意が互角か互角に近い力士である。
豊昇龍 3勝4敗
琴ノ若 3勝4敗
翔猿  2勝2敗
高安  16勝16敗(1不戦勝あり)
明生  4勝3敗

琴ノ若
<琴ノ若>

こうした面々と対戦する玉鷲は簡単には勝てない。
成長途上の豊昇龍 琴ノ若も入っている。琴ノ若戦
は九月場所なぜかなかった。玉鷲の相撲は先に攻め
ての勝利が多い。もつれたり、攻め込まれたりする
と危ない。九月場所の優勝力士はきたる十一月場所
どういう結果を残すのか。場所は近づいている。 

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この記事を書いた人

相撲専属フリーライター・写真家。ペンネーム電光力。日本経済新聞社の記者を15年務め、日経HRの編集者を経て独立。2014年から大相撲ブログ「土俵の目撃者」を運営し、毎場所ほぼ全ての本場所を取材、土俵際から自ら撮影。撮影したリングサイド写真は9万枚を超える。にほんブログ村「相撲・大相撲」カテゴリ ランキング1位。

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