大相撲

混迷の時代はいつまで続く

今年(2022年)に入って優勝候補にあげられ、その
通り優勝したケースがどれくらいあっただろうか。
しいて言うなら五月場所の照ノ富士の優勝だが、3
敗もして絶対強者の優勝ではなかった。きたる十一
月場所、優勝候補をあげるのは非常に困難な状況で
ある。照ノ富士はひざの手術で出場は難しい。巡業
でも稽古をしなかったという。

<優勝照ノ富士>

優勝は場所が中日あたりまで進行しないと見えて来
ないのではないだろうか。本来なら大関貴景勝が優
勝しても不思議ではないが、今年は優勝争いにから
んだことは1度もない。心なしか貴景勝の押しの威
力に陰りが出てきた気がする。今年に入って34勝41
敗の正代は論外である。

<若隆景>

期待は三月場所で12勝優勝し、九月場所で11勝した
若隆景である。ただ、5場所経過して49勝と1場所
平均10勝に届いていない。さらに若隆景は27歳であ
り、12月には28歳になる。もはや若手ではなくなっ
ている。横綱となると28歳くらいでならないと期待
しにくくなる。日馬富士、鶴竜の横綱デビュー場所
が28歳であった。年6場所制では30歳以上で横綱に
なると短命のことが多い。

<豊昇龍>

幕内上位で25歳以下は豊昇龍と琴ノ若のみである。
九月場所はともに勝ち越すのがやっとだった。23歳
豊昇龍のおじ朝青龍は22歳12カ月弱で大関デビュー
場所を迎えている。11月に25歳になる琴ノ若の祖父
琴櫻は26歳12カ月弱で大関の場所を迎えている。朝
青龍・琴櫻は大関になるまでに三賞を6回受賞して
いる。豊昇龍は現時点1回のみである。琴ノ若はま
だ3回である。活躍もまだまだである。

<琴ノ若>

豊昇龍・琴ノ若に求められるモノは2ケタ勝利であ
る。9勝を何場所続けても大関にはなれない。特に
今求められるモノは横綱になれる大関である。豊昇
龍・琴ノ若に求められるのは横綱である。新横綱が
誕生するまで混迷の時代は終わらない。混迷の時代
は新しい英雄を求めている。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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