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2022年三月場所総評

★2019年以来久々に戻ってきた大阪場所だが。
ファンは待ち望んだが、コロナ禍ではまだ
まだ人気回復まではいっていない。大阪場所
は常に15日間最初の取組から結びまですべて
観戦する友人がいる。その彼にしても通常
開催を待つという。酒、弁当、声援が御法度
の現状では躊躇するという。また、就職場所
といわれる三月場所で、前相撲が昨年に引き
続きなかったのが寂しかった。

★休場力士について
関取休場は3人と少なかった。石浦・千代の
国は再出場してきた。ただ、照ノ富士は横綱
4場所目で休場となってしまった。今度出場
するときは万全であることを望む。中途半端
はいけない。

<休場した照ノ富士>

★優勝争いについて
優勝した若隆景はじめ高安、琴ノ若は場所を
盛り上げた。場所前は優勝候補にあがって
いなかったのだからよくやった。三つ巴と
いうカタチも興味をつないだ。優勝若隆景
はうまさに速攻が加わった。超速の進歩だっ
た。千秋楽3力士が負けたのは、まだ絶対的
な力ではないことを示した。

<初優勝した若隆景>

★3大関に関して
横綱休場のなか、最後まで優勝争いに加われ
ないのでは看板が泣く。優勝争い3力士との
対戦成績と最終成績は以下だった。

正代 2勝1敗 最終9勝6敗
貴景勝1勝2敗 最終8勝7敗
御嶽海1勝2敗 最終11勝4敗

2ケタ勝ったのは御嶽海だけだった。その
御嶽海もあっけなく敗れる一番が目立ち過ぎ
た。また、正代対御嶽海戦がなかったのは
痛恨の2字に尽きる。

<御嶽海なにもできずに高安に敗北>

★上位は明暗が分かれた

関脇以下の上位で勝ち越した力士は若隆景、
阿炎、豊昇龍、大栄翔、逸ノ城、霧馬山で
ある。遠藤は2大関としか対戦がないので
ここには加えなかった。暗の最たる力士は
明生であろう。1勝14敗はいくらなんでも
負けすぎた。大関を目指す隆の勝も4勝11敗
と大敗した。上位の常連だった2力士は出直
しが必要である。

★三賞について

若隆景が結びで勝ったら殊勲賞というのは
意味がわからない。これまで殊勲賞は優勝
争いをして場所を盛り上げた力士が受賞する
ケースがあった。しかし、本来の基準は優勝
候補を倒した力士であるはずだ。二重基準は
おかしい。

<敢闘賞琴ノ若・高安、技能賞若隆景>

★ほかに気がついた点

地方場所は読物がつくが、今回は取組表と
ともに1枚ずつ渡された。それが9日目あた
りからなくなってしまった。後半にきたお客
さんは手にすることはできなくなってしまっ
た。

★最後に場所の採点を
65点

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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