5年後の番付を予想することはなかなか難し
い。まず、5年前の番付、すなわち2017年
一月場所の番付をみていこう。
白鵬、日馬富士、鶴竜が横綱で、稀勢の里は
場所後に横綱に昇進した。照ノ富士はまだ
大関だった。照ノ富士が大関から降格する
のは2017年十一月場所である。
2017年一月場所から5年後、引退している
力士は3横綱、稀勢の里をはじめ17人いる。
やはり高齢で引退する力士が多いが、貴ノ岩・
大砂嵐のように不祥事でやめたケースもある。
千代鳳は幕下で低迷したまま引退した。高齢
でがんばっている力士に玉鷲、隠岐の海、
宝富士がいる。
5年後十両の力士は5人いる。輝は三月場所
で幕内に復帰することが予想される。逆に
千代ノ皇は三月場所幕下に降格するものと
思われる。
2022年一月場所の番付が下記である。
30歳以上の力士は22人と多い。現在の番付は
約半数がベテラン力士で占められていること
になる。全員が5年後引退というわけでは
なかろうが、32歳以上は厳しそうだ。30歳
照ノ富士は地位が横綱だけにまたひざが万全
でないだけに引退している可能性はある。
5年前は幕内にいなかった力士は22人に及ん
だ。そのうち6人は30歳以上である。十両
落ちは横綱・大関との対戦圏外が長い力士が
ありそうである。2021年の1年間では照強、
碧山、輝、魁聖、千代の国が該当する。輝は
実際十両へ降格している。
一番心配なのが、5年後横綱は誕生している
のか、という点である。2017年の横綱はみな
引退し、横綱に昇進したのは照ノ富士一人
だった。それも序二段からの復活という奇跡
的な出来事だった。5年あれば横綱は誕生
するとは言い切れない。それも若く横綱生命
の長い力士となると現段階では予想できない。
この1点がどうしても気になる。
ウクライナ情報に耳を傾けています。 。
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