■2位 復活照ノ富士が横綱に昇進
照ノ富士が大関の座を去ったのは、2017年
十一月場所だった。そこからの転落は急速
だった。ケガを直すための休場であった。
1年半で序二段まで番付を下げた。そもそも
元大関が十両で相撲を取ることさえはばかれ
るのがこれまでの前例であった。把瑠都は
番付上十両に落ちたが、復活の期待もむな
しく場所前に引退して一番も取っていなかっ
た。
幕内2場所
十両2場所
幕下2場所
三段目2場所
序二段1場所
序二段で7勝するとそこからの復活は早かっ
た。幕下と十両では優勝している。
三段目1場所
幕下3場所
十両2場所
幕内に復帰するといきなり優勝した。これ
には相撲ファンは驚いた。大関朝乃山を堂々
と寄り切ってしまった。復帰後5場所目には
優勝して大関に返り咲いた。大関復帰1場所
目で優勝。今年(2021年)の七月場所は横綱
をかけての場所となった。優勝は逃したが、
14勝1敗の堂々たる成績で横綱に昇進した。
空前絶後の復活劇となった。照ノ富士が大関
から陥落したとき、誰が今の照ノ富士を想像
できただろうか。苦闘のなかの努力、そして
礼節をもった横綱として10回の優勝を目指し
ている。
S氏・A氏が1位に、T氏・M氏が2位に、
KW氏が3位にあげている。
■1位 数々の記録を残し、大横綱白鵬が引退
優勝45回をはじめ、7連覇(朝青龍と1位
タイ記録)通算1187勝、幕内勝利1093勝、
横綱勝利899勝、年間最多勝5回、年間最多勝
最高成績86勝4敗、48場所連続横綱フル出場、
横綱連続12勝以上22場所など数々の記録に
彩られた白鵬がついに引退した。
白鵬は野球賭博事件や八百長発覚など大相撲
冬の時代を支えてきた。そのため、賜杯なき
優勝が2回もあった。一人横綱時代が鶴竜
引退後を別にすれば15場所あった。白鵬が
いなければ横綱不在で、冬の時代をこえる
極寒時代になっていたおそれがあった。晩年
は休場が多く、取り口に批判はあった。だが
白鵬が大相撲を支えてきたのは消しようが
ない事実である。
今年の七月場所全勝優勝で優勝したのは、
白鵬最後の輝きであった。だが、手術した
右ひざは限界だった。新型コロナウイルスで
部屋ごと休場となった九月場所後、ひっそり
土俵を去った。36歳だった。
KW氏・T氏・M氏が1位に、S氏・A氏が
2位にあげている。
こたつで寝てしまいます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。