これまで力士数の変遷というテーマで取り
あげてきた。今回視点変えて入門者数と引退
者数から捕らえてみた。力士数は何人が適切
か。本来は十両昇進のメドがたたなくなった
ら、野球でいう無駄飯をいつまでも食べる
べきではないという見方がある。あるいは
年齢で区切って、例えば28歳までに十両に
昇進できなければ引退という方法も考えられ
る。今のところ相撲界にはそうした動きは
ない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/12/入門引退A.jpg)
一月場所は入門者3人に対し、引退は14人と
なった。早くも差が出た。三月場所は就職
場所といわれるように多くの入門者数となる。
通常なら一番出世と二番出世と2回新序出世
披露が行われる。ところが、学校の卒業式
などで学校に戻るケースが出るため、コロナ
禍ということで一元管理できないため、前
相撲が実現しなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/12/210914三日目幕下-304かんの-e1638505098239.jpg)
なお、外国人の入門者はビザの関係で翌場所
土俵に上がれないケースが多い。三段目付出
で菅野、西山がデビューしている。引退は
長い間休場が続いた横綱の鶴竜が場所中に
引退を表明した。なお、引退は20人で今年
最大の数になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/12/140323千秋楽表彰-060-e1638505072211.jpg)
五月場所は入門者数11人、引退者数19人と
再び引退者数が上回った。石崎が三段目付出
で土俵にあがっている。7戦全勝で優勝して
いる。七月場所は入門者数が最も少なく2人
であった。引退者数は12人出た。そのなかに
勢、旭日松、豊響の元関取が相次いで引退
した。勢は幕下降格後2場所全休して、七月
場所前に引退した。
九月場所は入門者数5人、引退者数14人と
なった。最大の引退者は大横綱白鵬であった。
七月場所全勝優勝で復活しただけに、意外な
感じがした。なお、九月場所は部屋ごと休場
であった。右ひざ限界ということで九月場所
後に引退した。ほかに関取経験者として磋牙
司、竜虎が引退している。竜虎は体力の限界
というより、部屋での人間関係に原因があっ
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/12/190211白鵬杯-037-1024x527.jpg)
十一月場所は入門者数5人、引退者数6人で
あった。カザフスタンの金峰山、勝呂が三段
目付出でデビューしている。金峰山が優勝
している。関取経験者の千代鳳が引退を表明
した。2021年は引退者数が、入門者数を24人
上回る結果になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/12/211128千秋楽十両-983-e1638505142120.jpg)
お歳暮を送りました。
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