大相撲

2021年架空年間三賞

2021年は引き続き新型コロナウイルスの影響
で、大相撲の入場観客を制限した1年だっ
た。そのなかで昨年はなかった名古屋と福岡
で地方場所が開催された。1年間を通した
賞には最優秀力士賞、新人賞の新聞社表彰が
ある。かつて日刊スポーツは年間三賞を制定
していた。殊勲・敢闘・技能の年間三賞に
ふさわし力士を選出し、この賞は大関への
登竜門と位置づけられていた。2021年年間
三賞にふさわしい力士は誰か。あらためて
考察し、選出してみることにした。

<照ノ富士大関昇進>

まず、今年の各場所の三賞をみていこう。
一月場所 
殊勲賞 大栄翔 
敢闘賞 該当者なし
技能賞 照ノ富士・大栄翔・翠富士

三月場所
殊勲賞 照ノ富士
敢闘賞 明生・碧山
技能賞 若隆景

五月場所
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 該当者なし
技能賞 若隆景・遠藤

七月場所
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 琴ノ若
技能賞 豊昇龍

九月場所
殊勲賞 大栄翔
敢闘賞 該当者なし
技能賞 妙義龍

十一月場所
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 隆の勝・阿炎
技能賞 宇良

<照ノ富士横綱昇進>

殊勲賞は年間最多勝の照ノ富士を倒した力士
がふさわしい。ただ、照ノ富士は場所によっ
て地位が異なるが、勝った関脇以下力士は
下記である。

一月関脇11勝4敗 阿武咲 高安 大栄翔 隆の勝
三月関脇12勝3敗 阿武咲 高安 志摩ノ海
五月大関12勝3敗 妙義龍 遠藤
七月大関14勝1敗
九月横綱13勝2敗 大栄翔 明生
十一月横綱15戦全勝

<大栄翔、横綱照ノ富士から勝利>

2回勝ったのは阿武咲、高安、大栄翔である。
ただ、阿武咲、高安は2回とも照ノ富士が
関脇のときである。そう考えると年間殊勲賞
は大栄翔しかいないし、大栄翔がふさわしい。

年間敢闘賞は年間55勝の御嶽海、年間49勝の
明生、年間48勝の隆の勝・逸ノ城が候補と
してあげられる。御嶽海は照ノ富士に次ぐ
成績だが、内容的に物足りない。あっさり
負けるケースがある。ここは毎場所必死の
土俵を務めた明生が適切である。年間敢闘賞
は明生とした。

<4勝7敗から照ノ富士に勝利した明生>

年間技能賞は難しい。大栄翔の押しの技能は
捨てがたい。だが、ここは常に上位で技能を
発揮した若隆景に決定したい。部屋ごとコロ
ナ休場が1場所あるものの、右四つからの
おっつけ、寄り。ときには上手投げ、肩すか
しを繰り出すことがある。体はひきしまり、
引き技にバランスをくずすことが少ない。
年間技能賞は若隆景とさせていただいた。

<熱戦となった高安戦を制した若隆景>

年間三賞は殊勲賞大栄翔、敢闘賞明生、技能
賞若隆景を選出し、決定した。あなたなら
年間三賞は誰を選出しますか。

古い相撲仲間と会いました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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