序盤戦が終了した。大栄翔、若隆景、阿武咲
はすでに横綱・大関戦を終えている。隆の勝、
隠岐の海、妙義龍は5日目から横綱・大関戦
が始まった。宝富士、遠藤、高安はまだ対戦
はない。宝富士は6日目大関貴景勝戦である。
いつもながら極端な取組編成である。
まず、最も興味深い照ノ富士対隆の勝から。
今年(2021年)五月場所、「隆の勝は照ノ
富士に勝てなくなってくる」と書いた。それ
は相撲内容に差がついてきたことによるもの
だった。過去隆の勝が勝った相撲でも攻めた
のは照ノ富士で、足の踏み出しがわずかに
早く、負けたものだった。五月場所、照ノ
富士はまだ大関だった。今場所はどうなっ
たか。隆の勝が果敢に攻めても攻めきれない。
照ノ富士くずれず、逆襲出る。最後西土俵、
上手投げで決めた。横綱照ノ富士はますます
強さを増してきている。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0R9A0436-1024x910.jpg)
貴景勝はぐんぐん調子が上がってきている。
押しがさえまくっている。先場所負けている
妙義龍は貴景勝の強烈な押しに何もできな
かった。そもそも貴景勝が負けるときは押し
ても、押しても相手に残られるときである。
6日目は宝富士戦である。連勝はどこまで
続くか。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0R9A0289-835x1024.jpg)
2日目から強さを発揮してきた正代は、隠岐
の海に対し後手にまわった。そのまま向こう
正面土俵で寄り切られた。正代は負けるとき
はあっさり負ける。だが、連敗することなく、
ここは踏みとどまる正代がみたい。千秋楽
照ノ富士と対戦するのは番付上正代だ。だか
ら、強い正代出なくては見せ場がなくなる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/11/0R9A0341-724x1024.jpg)
序盤戦、上位の全勝は照ノ富士と貴景勝だけ
になった。
【福岡情報】
十一月場所は昭和32年に定例化された。会場
は昭和32年から昭和48年まで福岡スポーツ
センター、昭和49年から昭和55年まで福岡
九電記念体育館、昭和56年から現在の福岡
国際センターとなっている。福岡国際セン
ターには2つの欠点がある。1つは交通の便
が悪いことである。地下鉄呉服町駅まで徒歩
15分くらいである。途中信号が多く、足止め
となるのでさらに時間がかかる。バスは路線
と停留所がわかりにくい。
もう1つはトイレである。イス席は3階にある
が、トイレがなく、2階まで降りていかなけ
ればならない。2階トイレも端に男子トイレ、
反対側の端に女子トイレとあるので席によっ
てはけっこうな移動になる。今年はさらに
3階からゴミ箱が消えてしまった。3階イス席
は、ないないづくしである。