大相撲

■夏7日目 隆の勝は照ノ富士に勝てなくなってくる

お客さんが帰ってきた。平日は寂しい入りが
続いていた。だが、7日目は土曜ということ
もあっていつも以上の入りとなった。相撲が
見たいという方は、本当はもっといるのでは、
と思わせた。大相撲はドラマだ。土俵は人生
の縮図。力士はさまざまな生き様を見せて
くれる。

土俵はどうなったか。1敗高安が全敗北勝
富士と対戦した。北勝富士は4大関と妙義龍・
明生に負けての0勝6敗である。相撲は突き
合い、押し合いとなり、高安が押し込んだが
体が離れたところを北勝富士が突き落とした。
高安は追い込みながら逆転負けした。勝負は
最後までわからない。高安は痛恨の2敗目と
なった。

<高安痛恨の2敗目>

7日目注目の一番は、大関照ノ富士対関脇
隆の勝戦である。大関対関脇だから後半に
組まれるのかと思っていたが、予想に反して
7日目に実現することになった。対戦成績は
隆の勝の2勝1敗である。このうちの1勝は
物言いがつく微妙な一番で勝っている。攻め
たのは照ノ富士であった。また、十一月場所
は取組編成のまずさを露呈して対戦がなかっ
た。

立ち合いから攻めていったのは照ノ富士で
あった。どんどん前に出て最後に隆の勝を
はたき落とした。先場所、照ノ富士と隆の勝
は同じ関脇だった。照ノ富士が大関に復帰
して地位に差がついた。しかし、それ以上に
差がついた7日目の両力士の相撲内容だった。
今後の両者の対戦は、隆の勝が照ノ富士に
勝てなくなってくるのでは、と思わせる一番
になった。

<照ノ富士快勝>

若手同士、三役をねらう若隆景対明生戦が
組まれた。明生押し込んで若隆景後退しなが
らよく忍んで突き合い、押し合いとなった。
最後まわりこんだこんだ明生がはたき込んで
勝負が決まった。見ごたえ十分の一番であっ
た。

<見ごたえ十分若隆景対明生>

上位は全勝照ノ富士、1敗貴景勝となった
7日目であった。

暑い日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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