お客さんが帰ってきた。平日は寂しい入りが
続いていた。だが、7日目は土曜ということ
もあっていつも以上の入りとなった。相撲が
見たいという方は、本当はもっといるのでは、
と思わせた。大相撲はドラマだ。土俵は人生
の縮図。力士はさまざまな生き様を見せて
くれる。
土俵はどうなったか。1敗高安が全敗北勝
富士と対戦した。北勝富士は4大関と妙義龍・
明生に負けての0勝6敗である。相撲は突き
合い、押し合いとなり、高安が押し込んだが
体が離れたところを北勝富士が突き落とした。
高安は追い込みながら逆転負けした。勝負は
最後までわからない。高安は痛恨の2敗目と
なった。
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7日目注目の一番は、大関照ノ富士対関脇
隆の勝戦である。大関対関脇だから後半に
組まれるのかと思っていたが、予想に反して
7日目に実現することになった。対戦成績は
隆の勝の2勝1敗である。このうちの1勝は
物言いがつく微妙な一番で勝っている。攻め
たのは照ノ富士であった。また、十一月場所
は取組編成のまずさを露呈して対戦がなかっ
た。
立ち合いから攻めていったのは照ノ富士で
あった。どんどん前に出て最後に隆の勝を
はたき落とした。先場所、照ノ富士と隆の勝
は同じ関脇だった。照ノ富士が大関に復帰
して地位に差がついた。しかし、それ以上に
差がついた7日目の両力士の相撲内容だった。
今後の両者の対戦は、隆の勝が照ノ富士に
勝てなくなってくるのでは、と思わせる一番
になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/05/210515七日目幕内-1171-e1621081968717.jpg)
若手同士、三役をねらう若隆景対明生戦が
組まれた。明生押し込んで若隆景後退しなが
らよく忍んで突き合い、押し合いとなった。
最後まわりこんだこんだ明生がはたき込んで
勝負が決まった。見ごたえ十分の一番であっ
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/05/210515七日目幕内-835-e1621082007994.jpg)
上位は全勝照ノ富士、1敗貴景勝となった
7日目であった。
暑い日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします