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2020年十一月場所番付の視点

新番付が発表された。正代が大関になった
影響で、あいた関脇に隆の勝が新関脇として
昇進した。2018年九月場所の新入幕から12場
所を要し、2019年十一月場所の再入幕からは
5場所を要しての新関脇であった。先場所
前頭筆頭で10勝5敗と勝ち越したことが大き
かった。

<新関脇隆の勝>

前頭上位は、やや空白地帯だった。先場所
上位で勝ち越した関脇以下が御嶽海、隆の勝、
霧馬山の3人だったためである。その結果、
次の3力士が成績以上のアップとなった。
阿武咲10勝5敗で7枚半アップ
輝 8勝7敗で3枚半アップ
翔猿11勝4敗で9枚半アップ
前頭上位は休場がなければ前頭東3枚目まで
が横綱・大関との対戦範囲である。先場所と
入れかわった力士は高安、若隆景、阿武咲、
輝と4人になる。

<翔猿>

もう一つの空白地帯が幕内下位である。その
影響が以下である。
魁聖 7勝8敗 現状維持
豊昇龍8勝7敗3枚半アップ
逸ノ城8勝7敗3枚半アップ
志摩ノ海6勝9敗十両落ちの成績のところ
幕尻に残る。番付は時の運、不運がどうして
もつきまとう。

新入幕は天空海1人であった。新十両から
16場所を要しての入幕であった。幕下まで
番付を下げた千代ノ国が幕内復帰を果した。
幕下6場所、十両1場所を要した。

<現役を続ける琴奨菊>

十両ではベテランの松鳳山、琴奨菊が十両
落ちした。幕内を狙える位置なので注目した
い。部屋ごと新型コロナウイルスに感染した
玉ノ井(元栃東)部屋は先場所全員休場した。
すでに発表されていたが、東龍と富士東は
据え置きとなった。

出場停止の阿炎が十両西11枚目まで番付を
下げた。出場停止はまだ続く。常幸龍が幕下
9場所を要して十両に復帰した。2016年から
28場所中22場所が幕下だった。宇良も十両に
復帰した。幕下・三段目で15場所を要した。
そのうち7場所が全休であった。

<十両に復帰した宇良>

幕下は十両入りがならなかった納谷が幕下
西筆頭に位置した。玉ノ井部屋の白石が幕下
西2枚目に据え置きになった。十両が狙える。
ほかにホープ北の若が入門以降8場所連続
勝ち越しで幕下西9枚目まで番付を上げて
きた。

3場所連続東京場所、5000人入場制限のなか
で十一月場所は始まる。

今は昔、番付発表の日は朝早くから国技館に
購入者が来ていました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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