九月場所、正代は13勝2敗で優勝し、大関に
昇進した。九月場所正代はどのような相撲を
取ったのか。改めて一番一番を検証してみる
ことにした。
採点は5段階で、細かく評価するため0.5を
加点減点することにした。採点基準は勝敗
ではなく、正代がどれくらい自分の力を
発揮したかにおいた。
■初日 隆の勝
正代がどんどん前に出て、そのまま押し出し
た。力をつけてきた隆の勝だったが、正代の
力が一枚も二枚も上だったことを見せつけ
られた一番となった。
5点
■2日目 玉鷲
正代、立ち合いで二本のぞかせながら、圧倒
して玉鷲をそのまま押し出した。これまでの
対戦成績では4勝9敗で負け越している相手
とは思えない内容だった。この勝利で5勝
9敗となった。
5点
■3日目 小結遠藤
正代、立ち合いから圧倒。遠藤の土俵際の
もろざしもかまわず、胸を押して押し出し、
遠藤を土俵下にふっとばした。正代の圧力は
大変な威力である。
5点
■4日目 照ノ富士
先場所は14日目に対戦して、優勝争いの先頭
をいく照ノ富士を引ひきずりおろしたのが
正代だ。両力士あたりあって照ノ富士上手が
取れず、突き合いになった。照ノ富士が優っ
て右が入り、出て行って最後押し出した。
今日の照ノ富士は気合が違った。正代は突き
負けたことが敗因。
2点
■5日目 北勝富士
北勝富士あたってのど輪で押しあげるも、
正代体勢くずれず。右が入って出ると北勝
富士はたちまち土俵につまった。正代その
まま押しだした。分のいい相手とはいえ、
正代の充実ぶりはすばらしい。
5点
■6日目 栃ノ心
栃ノ心左上手狙いも、正代、相手のふところ
に入って速攻で一気に寄り切る。正代快心の
相撲だった。
5点
■7日目 隠岐の海
正代、あたって出るも隠岐の海右ざし。正代
かまわず出るも、隠岐の海まわりこむ。なお
も出る正代を再度まわりこんでの隠岐の海の
豪快な突き落とし一閃。正代は派手に食って
しまった。正代の圧力は隠岐の海の腰をくず
せなかった。
2.5点
■8日目 妙義龍
妙義龍鋭くあたり、正代さがった。だが、
うまくいなして相手の後ろについて送り出し
た。妙義龍は正代をくずすところまではもっ
ていけなかった。
3.5点
ここまで正代の相撲内容は33点である。1番
平均4.125である。後半の正代の相撲内容は
どうか。
(この項目続く)
暗いうちに起きてしまいました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。