大相撲

2020年!4場所経過した年間最多勝レース

2020年10月3日

2020年は五月場所が中止となって、残すとこ
ろ1場所となった。九月場所で4場所を終え
た年間最多勝レースはどう変化しただろうか。
4場所までの途中経過をまとめてみた。それ
が次の表である。なお、対象は4場所幕内に
在位した力士とさせていただき、単なる数字
の比較ではなく、横綱大関の対戦率によって
クラスわけさせていただいた。

<優勝が大きかった正代>

横綱は休場が多く、年間最多勝には当然なが
ら無縁である。大関以下に絶対的強者はいな
い。3場所までトップだった大関朝乃山が
43勝17敗で2位に後退した。トップとなった
のは九月場所の優勝者正代である。45勝15敗
で2勝差をつけた。1場所平均11.25勝で
ある。40勝以上は2人しかいない。年間最多
勝は正代か朝乃山の可能性が強くなった。
ただ、1場所平均12勝の60勝には両力士とも
届きそうもない。

<朝乃山>

横綱・大関と最も対戦した力士は遠藤である。
横綱戦3勝3敗、大関戦2勝5敗であった。
1番差で大栄翔と北勝富士が続いている。
白鵬と鶴竜の出場数は以下である。一月場所
の数番に遠藤、北勝富士はからんでいる。
全体的には休場だけでなく横綱・大関の数が
少なかった時期もあり、横綱・大関の対戦率
は下がっている。
白鵬 3番+不戦敗-フル出場-12番+
不戦敗-全休
鶴竜 4番+不戦敗-フル出場-1番+
不戦敗-全休

<地力をつけた隆の勝>

正代、朝乃山に続くのが37勝13敗の隆の勝で
ある。地力をつけてきた。逞しくなってきた。
それだけに面白い存在になってきた。次が
36勝24敗の御嶽海である。大関昇進はまった
く読めず、いろいろ批判はあるが、御嶽海は
やはり実力者である。関脇以下では最強で
ある。大栄翔はAクラスで勝ち越している。
北勝富士は五分である。両力士とも最後の
場所が大事になる。

<関脇以下最強の御嶽海>

まだ若手の台頭というほどの動きはみえて
こない。人気の炎鵬ももう一つである。横綱・
大関との対戦がまったくない力士が6人いる。
最後の場所も対戦はなさそうである。ベテ
ランの琴奨菊と石浦は次の場所は十両濃厚で
ある。

年間最多勝レースはいよいよ最終場所、十一
月場所を残すのみとなった。しかし、どこか
力がはいりにくいにくいのは、ここ数年の
傾向であることは確かである。

疲れがたまっています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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