大相撲

■春14日目 微妙な流れになった朝乃山の大関昇進

御嶽海対隆の勝の3敗同士の対戦がおこなわ
れた。相撲は隆の勝に圧倒され、御嶽海は
あっさり土俵を割った。隆の勝がいい相撲を
取ったといえばそれまでだが、御嶽海の後手
にまわったときの脆さ、あっけなさが気に
なった。思い起こせば、それは碧山戦にも
感じた。御嶽海は優勝後2場所連続負け越し
ているし、実力的には下り坂にはいっている
のではと思えてしまう御嶽海の敗戦である。

2敗同士の白鵬対碧山は立ち合いがなかなか
あわず、3回目に立った。突き合いのなか
から、白鵬が碧山を泳がせ、上手投げで決め
た。碧山は白鵬にとってそれほど取りにくい
相手ではない。また、立ち合い踏み込めば、
一気にもっていかれることはない。白鵬は
ここ一番の場数を踏んでいることが勝利に
つながった。

大関を目指す3敗の朝乃山対2敗鶴竜。注目
度はこの一番が最大である。場所前この一番
をこう推測した。朝乃山に不戦勝が1つある
ので実際は1勝1敗の対戦成績である。鶴竜
有利とはいいきれない。3場所連続休場と、
このところ精彩がない。朝乃山が左上手を
取って速攻で出ると鶴竜は危ない。

実際は不安視された鶴竜が徐々に復調して
きた。これが場所の前半に組まれていれば、
勝負はどうなったかわからなかった。相撲は
こう展開した。立ち合いあたり合って右四つ。
ともに上手が引けない。朝乃山が圧力をかけ
て前に出る。鶴竜まわり込む。そのなかで左が
入る。朝乃山追撃して東土俵に追い込む。
朝乃山右上手投げ、鶴竜左下手投げ。投げの
打ち合いで両者土俵下に転落。

軍配は朝乃山にあがったが、物言いがついて
協議。朝乃山のひじが一瞬早く、鶴竜の勝ち
となった。その結果優勝は千秋楽の白鵬対
鶴竜の2敗相星決戦にもちこまれることに
なった。4敗朝乃山の大関昇進はなんとも
微妙な流れになってきた。

  【大相撲写真館】

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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