十一月場所は3大関が1大関になった。残っ
た大関は貴景勝だけになった。その貴景勝も
今年(2019年)は2場所連続休場している。
ほかの大関も休場が目立った。その結果今年
は、大関皆勤10回、休場9回となった。そこ
で大関の皆勤率を改めて調べてみた。
で大関の皆勤率を改めて調べてみた。
対象は東西合併合とともに、2場所連続負け
越しで大関降格規定ができた昭和以降とした。
能代潟から貴景勝までの48人である。場所中
の引退は皆勤していないと判断した。また、
公傷も出場していないので、当然皆勤とは
しなかった。大関の皆勤率=大関皆勤場所
数÷大関在位場所数とした。その結果、大関
皆勤率番付は次のようになった。四股名の後
が大関皆勤率%である。それが以下である。
がある。大関は横綱ほど休めない規定から
きている。また、責任の違いからか、負け
越しても最後まで務めることがある。その
へんが影響していそうだ。
すべて皆勤の大関が3人いる、名大関清水川、
休場は試合放棄の名言を残した魁傑、猛牛
鏡岩である、清水川は大関在位12場所、
魁傑は大関在位通算9場所、鏡岩は大関在位
6場所をそれぞれ務めた。数字的には大関
在位は長いとは言いがたい。清水川と鏡岩は
年2場所時代だからやむを得ない事情がある。
ただ、鏡岩は大関6場所中3場所負け越しで
大関の座をあけわたしている。そういう事情
の下での数字である。
貴ノ浪は大関を通算37場所務め、休場はわず
か1場所だった。琴風も大関を22場所務め
、休場は1場所だった。最近の大関しか見て
いないファンには信じがたい数字かもしれ
ない。
初めて大関50場所を務めた貴ノ花は、皆勤
45場所で皆勤率90%の実績を残した。大関
在位最長の65場所務めた千代大海の皆勤は
52場所、魁皇は50場所で、ともに好位置には
つけられなかった。長期間大関を務める難し
さが出ている。
現役をみていこう。豪栄道がいくぶん下位
気味に位置した。ほかの高安、栃ノ心はかな
り下位である。貴景勝にいたっては最下位で
ある。貴景勝はまだ皆勤率をあげていける。
だが、33歳になる豪栄道は厳しいかもしれ
ない。高安はまず大関に復帰から始めること
になる。栃ノ心の大関復帰は遠い道になり
そうである。朝乃山が大関に昇進したら、
どのような数字を残すのだろうか。
<貴景勝>
<貴景勝>
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