大相撲

照強の出世街道

2019年2月26日

169センチ116キロの小兵で派手な塩まきの
照強がついに入幕を果たした。入門から9年
かかっての苦労の末の結果であった。まだ
24歳の若武者である。相撲は右前褌をとって
の投げ技である。

照強は阪神・淡路大震災の平成7年に淡路島
で生まれた。少年時代は相撲クラブに所属
していた。中学卒業後縁あって伊勢ヶ濱部屋
に入門した。いわゆる中卒組である。体は
小さかったが、運動能力である第二審査で
合格した。
照強A
出世は比較的順調だったが、幕下の壁に何度
か三段目とのエレベーターを経験している。
幕下に定着したのは序ノ口から16場所目で
あった。しかし、そこからまた、時間がかか
った。一進一退から結局幕下は4年かかって
しまった。最後は幕下優勝で十両入りを決定
づけた。
160110初日幕下以下 446
<幕下時代の照強(右)相手は竜電>

新十両までの成績は162勝111敗である。勝敗
差はなんと○51である。通常30台で十両昇進
が多い中、かなり異例の数字である。照強は
ようやく十両に上がったが、1年で一度幕下
に降格している。元関取が幕下に落ちると、
すぐに戻らないと幕下に定着する傾向がある
だけに懸念された。
170109二日目幕下以下 543
<新十両の照強>

だが、照強は1場所で十両に復帰した。再十
両の場所こそ7勝8敗と負け越したが、その
後5場所連続勝ち越して入幕につなげた。
十両時代同じ小兵の炎鵬との対戦成績は1勝
1敗である。2人の出世争いも今後の見所と
なる。照強の土俵が楽しみである。
190126十四日目十両幕下以下 1233
<炎鵬対照強(右)>

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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