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■名古屋11日目 稀勢の里の横綱昇進ムードに待った

この日、思いがけない相手に負ける波乱は、
おさまった。白鵬は魁聖を寄せつけない相撲
を取った。上手を切ったところで勝負あった。
日馬富士は一瞬で上手を取り、逸ノ城をぶん
投げて、今場所一の快勝。稀勢の里は左四つ
になるが、勢のゆさぶりに攻めきるのに手間
取った。相撲内容は白鵬・日馬富士がよく、稀
勢の里はややよしである。
160720十一日目幕内 468
<写真1稀勢の里対勢>
 
改めて横綱問題を考えてみた。稀勢の里の優
勝即横綱のような雰囲気が支配している。そ
ういう方に問いたい。
1、優勝したとして稀勢の里は時の最強者か。
2.横綱はチャンピオンではない。チャンピオン
同様の成績を何度もあげて初めてなれるもの
である。
3、横綱は常に優勝を争い、最低でも12勝と
いう横綱の責任を果たしていけるのか。なっ
たときは栄光だが、そのあとはもの足りない
横綱に終始していいのか。
160720十一日目幕内 479
<写真2稀勢の里対勢>
 
小坂秀二氏はこう記している。
(初代若乃花が)横綱になったときは文字通
り悩んでいた。「小坂さん、横綱なんて大変
ですよ。わしに勤まると思うかね」と心から
心配していた。大関まではともかく、横綱と
もなれば、不振のときは引退しなければなら
ない。まだまだ引退できる状態にない若乃花
としては、横綱になることは困ったことなの
であった。「困った、困った」をくりかえしてい
た。(がちんこ相撲 -だれが現代の双葉山
かー いんなあとりっぷ社刊より)
160720十一日目幕内 486
<写真3稀勢の里対勢>
 
安易な横綱づくりほど横綱の権威をおとしめ
るものはない。
【名古屋発】この日は相撲仲間の友人にお会
いした。以前相撲仲間を通して横綱のA4大
型写真を送ったことに対してお礼をいただい
た。それはモンゴルで発行された朝青龍の
切手シートとお酒であった。貴重な品ありが
とうございました。
名古屋滞在中、荷物を少なくするため衣類は
洗濯しています。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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