大相撲

横綱の通信簿 前文

2016年7月17日

七月場所は、稀勢の里の横綱昇進に話題が集
まっている。若乃花以来の日本人という意味も
大きい。七日目まで6勝1敗で後半勝負をかけ
ることになる。

昭和以降、玉錦から鶴竜まで82年半で40人の
横綱が誕生している。約2年に1人の割合で
ある。現在横綱の最大の問題点は、同じ横綱
でありながら、ピンからキリまで差がありすぎ
ることである。これが同じ横綱かというくらい
天と地ほどの開きがある。現状の横綱昇進
基準、昇進後の対応のままではこれを繰り
返す。
双葉山_ 
<双葉山のブロマイド>
 
この問題を解決するためには、2つの方法論
が考えられる。一つは横綱が引退したとき、
立派に横綱を務め上げた横綱に新たな称号を
贈る方法である。将棋の名人は5期務めると、
永世名人を名のれる資格が得られる。1935年
実力制名人が制定されてから13人の名人が誕
生した。そのうち6人が永世名人である。この
制度を横綱にあてはめるのである。例えば
「大横綱」、「強豪横綱」などをりっぱな横綱に
与えるのである。贈られなかった横綱は並み
以下横綱になる。
武蔵山
<武蔵山のブロマイド>
 
もう一つは横綱の昇進基準を厳格にすること
である。横綱は適格者がいなければ欠いても
いい。また、けして下がることがない地位で
ある。あきらかにチャンピオンとは異なる概
念である。5場所間に3度優勝及びすべて12
勝以上の成績をおさめた者が初めてなれる新
基準を設定することである。
前田山
<前田山のブロマイド>
 
これだとワンチャンスで横綱が誕生すること
はない。まして4横綱などありえようがない。
それどころか、一人横綱の時代が増える可能
性がある。しかし、弱い横綱、物足りない横綱
はなくなる。横綱は時代を築くほどの力量が
求められる。あるいは2つの方法論を併用
してもいい。
120109二日目幕内 123白鵬土俵入り
<白鵬>
 
これまで興行上、横綱を誕生させすぎた。そ
れならせめて、横綱として適格か否か、一人
ひとり検証していくほかない。

地方場所のときは準備に手間がかかる。
最大のものは留守録である。臨時ニュースが

あっても対応可能に設置しなければならない。 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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