大相撲

■夏初日 明暗を分けた注目の力士

2016年5月8日

今日、大相撲は初日を迎えた。三月場所が終わってから
5週間と通常より、1週間短い。3横綱・4大関は危なげ
なく勝利した。注目は、先場所13勝をあげた稀勢の里で
ある。優勝待望の機運があり、期待が高まっている。対戦
相手は妙義龍だが、終始落ち着いて攻め立てた。あわて
る、あせるなど精神的動揺さえしなければ、下位相手に
負ける要素はない。
160508初日幕内 555
<稀勢の里、妙義龍を寄り切る>
 
ただし、優勝即横綱とはいかない。横綱は常に優勝を争
い、安定感が求められる。11勝、10勝、9勝、13勝、
仮に今場所14勝優勝でも、5場所間に優勝わずか1回、
5場所で57勝の成績にすぎない。貴乃花は14勝優勝、11
勝、14勝優勝、11勝、15勝優勝でも横綱に昇進できなか
った。5場所間に3回優勝、5場所通算65勝をあげても
横綱になれなかった。

なお、横綱の基準である品格力量抜群とはどれくらいの
力量か。それは時代を築くほどの力量である。このこと
を付け加えておく。

もう一人注目されたのが、新十両の宇良である。筆者の
隣席は宇良の応援団が熱い声援を何度もおくっていた。
対戦相手は巨漢の天鎧鵬である。初日から難しい相手で
ある。登場した宇良を見て驚いた。ピンクのまわしである。
いかにも腰が軽く感じる。
160508初日十両 092
<宇良、天鎧鵬に敗れる>
 
相撲は宇良がもぐったが、天鎧鵬に右上手をがっちり取
られ、土俵際投げのうち合いになる。宇良が下手投げに
いくところ、天鎧鵬が上手投げをうち返し、天鎧鵬が勝利
した。最後は上手と下手の差がでた。

余談だが、天鎧鵬で思い出すのは、小兵隆の山である。
天鎧鵬が幕下で南といっていたとき、宇良より軽い隆の
山があの巨体をうっちゃったのである。小兵の石浦が苦
戦する十両陣。宇良をとりまく巨体との対戦はまだ、始ま
ったばかりである。
110520十三日目幕下以下 611南対隆の山
<隆の山、南(後の天鎧鵬)をうっちゃる>
 
稀勢の里と宇良は初日明暗を分けた。2日目以降、土俵
はどんな展開をみせるか、一番一番目が離せない。

五月場所突入!
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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