大相撲

照ノ富士 今が分岐点

2016年5月5日

1年前の五月場所、照ノ富士は関脇で優勝して大関昇
進を決めた。そんな話題も今は遠い昔になりつつある。
照ノ富士はここのところ9勝、3勝、8勝と低空飛行を通
り越して飛行すらしていない状態である。こうした照ノ
富士を見ていると、ある大関を思い出す。それは、前の
山である。
160318六日目幕内 1009
<琴勇輝に力負けした照ノ富士>

前の山は張り手をまじえた突っ張りで、闘志あふれる相
撲を取った。大関直前の場所は、横綱北の富士と優勝
決定戦までしている。このとき前の山は25歳であった。
北の富士も「おれみたいに大関に長くいるなよ」と前の山
の大関昇進の日に声をかけている。前の山は横綱を期待
できる逸材だったのである。

前の山の大関での1年間の成績は、全休、9勝、9勝、8
勝、8勝、8勝である。最後は大関から陥落した。優勝争い
どころか2ケタ勝利もままならない照ノ富士は、弱い大関
(それはけして大関とはいえないが)の道を歩むのか。
前
<前の山を報道した記事>
 
もう一人、思い出す大関がいる。玉乃島(後の横綱玉の海)
である。玉乃島も大関昇進後1年間1ケタ勝利に苦しんだ。
これは、そもそも甘い成績で大関に昇進したせいもある。
まだ大関の力はなかったのである。

地力をつけた玉乃島は成績が安定し、優勝もし、横綱昇進
のチャンスもあった。横綱に昇進してからの玉の海の相撲
はますます安定し、二枚腰さえみせた。
横綱玉の海土俵入り大写真
<安定した相撲を取った玉の海>
 
照ノ富士は成績だけでなく、相撲内容も弱くなっている。こう
見てくると照ノ富士が前の山の二の舞になるか、玉の海に
続くか分岐点に立っている。五月場所の成績・取り口が今後
の照ノ富士を決める。

大型連休でもどこにもいかず
興味深いテーマをこれからも届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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