大相撲

五月場所、気になるやつら

2016年5月3日

初めて横綱・大関全員と対戦する地位に上がってきたの
が、時津風部屋の正代である。正代は序ノ口から先場所
まで12場所連続勝ち越しで上がってきた。負け越し知ら
ずである。この間序ノ口優勝、幕下優勝、十両優勝、敢闘
賞を受賞している。同じ学生出身の御嶽海・大翔丸でも、
こうはいかない。負け越し経験はあるし、横綱・大関全員と
の対戦はまだない。
160114五日目幕内 381
<正代と御岳海の激突 2016年一月場所>
 
ただ、学生時代はタイトル実績がなく、付け出しはなら
なかった。しかし、プロは学生の延長ではない。プロと
しての稽古が、強さを身につける。北の湖は年齢でいう
と大卒にあたる22歳前に、すでに横綱になっていた。

正代は横綱・大関には、まだまだ通用しないのは当然と
しても、問題は再度対戦するときに勝ち越せるかどうか
である。学生出身で唯一横綱になった輪島は、2度目の
大関・横綱戦で勝ち越し、敢闘賞と三役昇進を決定した。
五月場所の正代に注目したい。

宇良が十両に上がってきた。注目度は抜群である。アマ
時代は反り技と身体能力で話題を呼んだ。前相撲から宇
良の相撲を追いかけてきたが、低く立って、機を見て揺さ
ぶりをかけ、勝ちにもっていく相撲である。これまで反り技
は出ていない。というより必要がなかった。
160318六日目十両 013
<天風を幻惑して勝利した宇良 2016年三月場所>
 
そもそも、反り技は仕切り線のない時代に発揮しやすか
った。頭と頭がぶつかる、いわゆる牛の角の突合せのよ
うな状態だからこそやりやすかったのである。ちなみに、
仕切り線は昭和3年のラジオ中継の始まりとともに誕生
した。

宇良は、十両の重量級を相手にどんな相撲を取るか。同
じ軽量の石浦が苦戦している状況である。阿炎は幕下に
陥落してしまった。宇良は動きのなかで勝機を見出す相
撲を取ることである。チャンスがあれば、足を取って揺さ
ぶりをかける相撲も有効である。宇良の相撲から目が
離せない。

初日は刻一刻と近づいている。

大型連休でもどこにもいかず
興味深いテーマをこれからも届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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