初めて横綱・大関全員と対戦する地位に上がってきたの
が、時津風部屋の正代である。正代は序ノ口から先場所
まで12場所連続勝ち越しで上がってきた。負け越し知ら
ずである。この間序ノ口優勝、幕下優勝、十両優勝、敢闘
賞を受賞している。同じ学生出身の御嶽海・大翔丸でも、
こうはいかない。負け越し経験はあるし、横綱・大関全員と
の対戦はまだない。

<正代と御岳海の激突 2016年一月場所>
ただ、学生時代はタイトル実績がなく、付け出しはなら
なかった。しかし、プロは学生の延長ではない。プロと
しての稽古が、強さを身につける。北の湖は年齢でいう
と大卒にあたる22歳前に、すでに横綱になっていた。
正代は横綱・大関には、まだまだ通用しないのは当然と
しても、問題は再度対戦するときに勝ち越せるかどうか
である。学生出身で唯一横綱になった輪島は、2度目の
大関・横綱戦で勝ち越し、敢闘賞と三役昇進を決定した。
五月場所の正代に注目したい。
宇良が十両に上がってきた。注目度は抜群である。アマ
時代は反り技と身体能力で話題を呼んだ。前相撲から宇
良の相撲を追いかけてきたが、低く立って、機を見て揺さ
ぶりをかけ、勝ちにもっていく相撲である。これまで反り技
は出ていない。というより必要がなかった。

<天風を幻惑して勝利した宇良 2016年三月場所>
そもそも、反り技は仕切り線のない時代に発揮しやすか
った。頭と頭がぶつかる、いわゆる牛の角の突合せのよ
うな状態だからこそやりやすかったのである。ちなみに、
仕切り線は昭和3年のラジオ中継の始まりとともに誕生
した。
宇良は、十両の重量級を相手にどんな相撲を取るか。同
じ軽量の石浦が苦戦している状況である。阿炎は幕下に
陥落してしまった。宇良は動きのなかで勝機を見出す相
撲を取ることである。チャンスがあれば、足を取って揺さ
ぶりをかける相撲も有効である。宇良の相撲から目が
離せない。
初日は刻一刻と近づいている。
大型連休でもどこにもいかず
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