鶴竜は優勝した次の場所の十一月場所では9勝6敗と
いう、大関責任勝ち星の10勝さえ下まわる成績だった。
9勝6敗は横綱として2度目であった。横綱の9勝6敗は
何を意味するか。
<十一月場所初日 嘉風に敗れた鶴竜>
横綱の9勝6敗で思い出すのは、鏡里の引退である。昭
和33年一月場所、不振の横綱吉葉山が場所中に引退し
た。同じく不振の鏡里はどうか、というので新聞記者は鏡
里のもとに駆けつけた。その中で特に食い下がった記者
がいた。鏡里は「横綱として恥ずかしい成績しかあげられ
ないなら覚悟している」と語った。記者が「恥ずかしい成績
とは」となおも食い下がるので、鏡里は「2ケタ勝てなかっ
たときだ」と答えさせられてしまった。この場所鏡里は結局
9勝6敗に終わり、引退に追い込まれてしまった。しかし、
鏡里の心中は穏やかではなかった。自分の意志でなく、人
に引退させられた思いで心残りであった。つまり9勝6敗は
引退につながる成績なのである。鶴竜にその自覚はあるの
だろうか。
<鏡里のブロマイド>
鶴竜は横綱初優勝を達成したが、課題は残っている。そ
れは横綱13勝以上の成績を1度もあげていないことであ
る。鶴竜より横綱初優勝が遅かった照国、千代の山、柏
戸はどうだったか。横綱18場所目で初優勝の照国は新横
綱の場所で14勝1敗をあげている。横綱13場所目で初優
勝の千代の山は14場所目で13勝2敗で達成した。横綱12
場所目で初優勝した柏戸は12場所目で15勝した。鶴竜は
現在10場所13勝以上の成績なしである。柏戸の12場所、
千代の山の14場所になる以前にストップしておきたいと
ころである。
<横綱初優勝の鶴竜>
横綱は何回くらい通算優勝が必要であろうか。年6場所
なら10回はほしいところである。それくらいないと横綱
としての存在感は薄い。10回は9位タイである。鶴竜が
今後何回優勝できるかで鶴竜の存在感が決まる。
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