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かつてあった大相撲のどえらい改革案

サラリーマンの世界では会社の業績が伸びれば、社員の
昇給・賞与(ボーナス)のアップにつながる傾向がある。
特に顕著だったのはバブル期のときである。バブル期は
昭和61年12月から平成3年2月までの4年3ヶ月続いた。
このときは証券会社勤務の娘のボーナスが親父を超え
たことがあった。社員旅行がハワイだった証券会社もあ
った。賞与が年間10ヶ月でたと今ではとうてい考えられ
ない時期であった。平成3年2月までということは、これ
以降初めて就職した方はバブル景気を知らない世代で
あることになる。
お相撲さんの世界はどうか。2015年は一月場所から九月
場所まで、すべて15日間満員御礼、十一月場所は11回満
員御礼が出た。しかし、関取の給与は据え置きだった。
関取の給与は以下である。
横綱 282万円
大関 234万7千円
関脇・小結 169万3千円
平幕 130万9千円
十両 103万6千円
これ以外にも収入は報奨金、懸賞金、優勝賞金、三賞金
などがある。
武蔵
<武蔵川理事長>
さて、満員御礼続きで昇給がないなら、どういうときに
上がるのか、と人ごとながら聞きたくなる。実は昭和46
年6月武蔵川(元出羽ノ花)理事長がぶちあげた改革案
があった。それは地方場所では幕下以下の力士を連れ
ていかないというという仰天的な改革案である。この狙い
は、はっきりしている。経費削減である。
1.幕下以下の地方場所の年間費用は1人60万円(当時)
かかる
2.十両以上だと体育館の使用時間が短縮できる
3.幕下以下の力士は蔵前国技館で取り組む(無観客で)
改革案
<当時の記事>
当時の大卒の初任給は4万3千円である。幕下以下の力
士1人に大卒の初任給の約14倍、地方場所にかかるのだ。
これによって関取の待遇改善つながるという思いもあった
ようだ。しかし、問題がないわけではない。
1.幕内・十両で休場力士が出て出場力士が奇数になった
ときどうするのか
2.横綱の綱締めはどうするのか 付け人は
3.親方が1人しかいない部屋は監督できない
4.関取1人の部屋は朝稽古に支障をきたす
5.江戸の大関より土地の三段目 地方出身力士を楽し
みにしている地元に反する
武蔵川理事長は構想をぶち上げて反響をうかがったが、
ひっこめざるを得なくなった。このどえらい改革案は再
浮上することなく、今日に至っている。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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