大相撲

かつてあった大相撲のどえらい改革案

2015年12月7日

サラリーマンの世界では会社の業績が伸びれば、社員の
昇給・賞与(ボーナス)のアップにつながる傾向がある。
特に顕著だったのはバブル期のときである。バブル期は
昭和61年12月から平成3年2月までの4年3ヶ月続いた。
このときは証券会社勤務の娘のボーナスが親父を超え
たことがあった。社員旅行がハワイだった証券会社もあ
った。賞与が年間10ヶ月でたと今ではとうてい考えられ
ない時期であった。平成3年2月までということは、これ
以降初めて就職した方はバブル景気を知らない世代で
あることになる。
お相撲さんの世界はどうか。2015年は一月場所から九月
場所まで、すべて15日間満員御礼、十一月場所は11回満
員御礼が出た。しかし、関取の給与は据え置きだった。
関取の給与は以下である。
横綱 282万円
大関 234万7千円
関脇・小結 169万3千円
平幕 130万9千円
十両 103万6千円
これ以外にも収入は報奨金、懸賞金、優勝賞金、三賞金
などがある。
武蔵
<武蔵川理事長>
さて、満員御礼続きで昇給がないなら、どういうときに
上がるのか、と人ごとながら聞きたくなる。実は昭和46
年6月武蔵川(元出羽ノ花)理事長がぶちあげた改革案
があった。それは地方場所では幕下以下の力士を連れ
ていかないというという仰天的な改革案である。この狙い
は、はっきりしている。経費削減である。
1.幕下以下の地方場所の年間費用は1人60万円(当時)
かかる
2.十両以上だと体育館の使用時間が短縮できる
3.幕下以下の力士は蔵前国技館で取り組む(無観客で)
改革案
<当時の記事>
当時の大卒の初任給は4万3千円である。幕下以下の力
士1人に大卒の初任給の約14倍、地方場所にかかるのだ。
これによって関取の待遇改善つながるという思いもあった
ようだ。しかし、問題がないわけではない。
1.幕内・十両で休場力士が出て出場力士が奇数になった
ときどうするのか
2.横綱の綱締めはどうするのか 付け人は
3.親方が1人しかいない部屋は監督できない
4.関取1人の部屋は朝稽古に支障をきたす
5.江戸の大関より土地の三段目 地方出身力士を楽し
みにしている地元に反する
武蔵川理事長は構想をぶち上げて反響をうかがったが、
ひっこめざるを得なくなった。このどえらい改革案は再
浮上することなく、今日に至っている。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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