照ノ富士はいっそう恐ろしい男となって名古屋にのり
込んで来た。恐ろしさの正体は急速な成長と安定性の
増加である。5日間で最も内容のある相撲を取っている。
この日は2014年の関脇以下最強の栃煌山が対戦相手で
ある。栃煌山は当然双差しを狙う。しかし、照ノ富士は
栃煌山に対しそれを許さなかった。相撲という競技は
いかに自分の力が発揮できる体勢をつくれるかにかかって
いる。
照ノ富士は今まで脇の甘さが目立った。それでもねじ
伏せて勝ってきた。だが、相手の主張をいれなければ
もっと楽に勝てるようになるのだ。先場所佐田の海、
徳勝龍といった伏兵に調子をおろしたような負け方を
した。今の照ノ富士なら今場所は考えられない。
初日こそ堅かったが、その後は危なげがない相撲が続いて
いる。ここまでは横綱・大関陣では最も安定している。
大関なのだから当然と言うのは建て前で、大関になって
弱くなった力士はこれまで数限りなくいた。もっとも
照ノ富士にとって大関は通過点にすぎないが。
新大関の優勝は8例ある。だが、関脇優勝-新大関優勝は
偉大な双葉山唯一人しかいない。佐田の山が関脇で横綱
大鵬に優勝決定戦で勝って優勝。新大関は13勝をあげ
ながら次点で終わったのが惜しかったケースである。
照ノ富士は新大関優勝を達成できるか。照ノ富士の中盤・
終盤が楽しみである。
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