優勝の行方はにわかに白鵬に傾いてきた。鶴竜が日馬富士
に負けて2敗目。鶴竜の相撲に陰りが出てきた。うまさを
封じられた鶴竜は体勢を立て直せないでいる。逸ノ城戦
で見せた勝利への執念が薄れていった。白鵬は不調の
琴奨菊をあわてず、騒がず料理した。
優勝は白鵬ががぜん有利な展開となった。仮に両者が1差で
決戦となっても白鵬が連敗することは考えられない。対戦
成績も白鵬が圧勝している。まして大鵬の最高優勝回数
32に並ぶだけに本割で一気に決めたいところだ。白鵬の
千秋楽決戦は意外なことに11勝9敗である。以下参照。
優勝決定戦のみ5勝1敗
2006年 三月 朝青龍に●
2006年 五月 雅山に ○ 初優勝
2007年 三月 朝青龍に○ 2回目の優勝
2008年 十一月安馬(後の日馬富士)に○ 9回目の優勝
2010年 十一月豊ノ島に○ 17回目の優勝
2012年 三月 鶴竜に○ 22回目の優勝
本割決戦2勝4敗
2008年 一月 朝青龍に○ 相星決戦 6回目の優勝
2008年 三月 朝青龍に● 相星決戦
2012年 七月 日馬富士に●相星決戦
2012年 九月 日馬富士に●1差つけられて
2013年 十一月日馬富士に●相星決戦
※追記2014年 十一月鶴竜に○ 1差つけて 32回目の優勝
本割と優勝決定戦4勝4敗
2009年 一月 朝青龍に本割○ 決定戦●
2009年 五月 日馬富士に本割○決定戦●
2009年 九月 朝青龍に本割○ 決定戦●
2014年 一月 鶴竜に本割● 決定戦○ 28回目の優勝
【福岡発】福岡国際センターになじみの顔がぞくぞく
集結してきた。8日目から遅い夏休みをとってきた方、
13日目に有給休暇をとってきた方、大相撲だけでなく
アマチュア相撲を追いかける方、この後四国に渡る
とか。5、6人みかけたが、相撲が大好き人間ばかりで
ある。彼らこそ「土俵の目撃者」である。