大相撲

■秋千秋楽 プロとアマの差

2014年9月29日

新入幕で優勝争いをした逸ノ城は千秋楽、安美錦を圧倒し
13勝2敗の優勝次点で有終の美を飾った。この成績は
新入幕最高成績北の富士・陸奥嵐と同じである。だが、
2人が横綱・大関戦がなかったことから、横綱2人、
大関2人と対戦している逸ノ城が実質最高成績者といえる。
この好成績で逸ノ城は殊勲・敢闘と三賞をダブルで受賞
した。
140928千秋楽幕内 623
140928千秋楽幕内 631
<安美錦に圧勝した逸ノ城>
 
逸ノ城は相撲の名門鳥取城北高校に留学し、卒業後実業団
選手として2013(平成25)年に全日本実業団選手権大会で
優勝した。今年の一月場所幕下15枚目格でデビューし、
5場所目で新入幕したのが九月場所であった。こうなると
プロとアマの差はないのだろうか。

プロ野球では大学出や実業団出身者がいきなり活躍する
ことがある。場合によっては高校出のルーキーが好成績を
あげることさえある。翻って大相撲はどうだろうか。
「大相撲ほどプロとアマの差のあるものはない」といわれ
ていた。三段目が学生に稽古をつけていたときがあった。

戦前、学生相撲の成功例は早稲田大学の笠置山くらいで
ある。その笠置山も出羽海部屋から大学に通っていた
わけだからプロになることが前提であったことになる。

それが豊山(前名内田)がスピード出世して大関になったり、
輪島が2場所連続幕下優勝を皮切りに学生出身初の
横綱になったりするとプロとアマの差はなくなったの
ではという声が出てきた。

これはある程度肯定せざるを得ない。今や学生相撲が
幕下といい相撲を取るようになった。現状は妙義龍、
豪風、嘉風、遠藤、千代大龍、常幸龍など学生出身は
関取のなかで大きなウエートをしめている。

原因の一つはプロの稽古量が総じて少なくなってきている
ことがあげられる。初代若乃花は両親はじめ多くの兄弟の
生活がかかっていたから早く出世しなければと猛稽古した。
昼過ぎまで相手変れど主変らずの稽古をした。必死だった。
と語っている。佐田の山は学生さんには負けませんよ
といって闘志を燃やした。

学生活躍の背景にプロのレベルダウンあり。ただし、
学生出身がすべて関取になれるわけではなく、いまだ
幕下以下で苦戦している者も少なくない。そして関取に
なった力士もアマの延長で強くなったわけではない。
学生は学業のかたわら、実業団は仕事のかたわらの
部活動であり、限界がある。プロにはいり、プロとして
の稽古を積み重ねることによって今の地位がある
ことを付け加えておく。
140928千秋楽表彰 627
<殊勲賞の表彰を伊勢ヶ濱から受ける逸ノ城> 
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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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