失速する大の里

一月場所の大の里は自分の相撲が取れていなかった。十一月場所の
負傷の影響を引きずっている様子だった。3連敗して休場が危ぶま
れたが、出場を続けた。成績は10勝5敗だった。なんとか10勝にま
とめた、という印象だった。

例外があった。大の里が自分の相撲以上の相撲を取ったのが安青錦
戦だった。安青錦に何もさせずにパワーで粉砕した。圧倒的強さだ
った。こんな相撲を大の里に取られたら誰もかなわない。

大の里安青錦を粉砕
大の里安青錦を粉砕

これで横綱成績は11勝ー13勝ー11勝ー10勝である。ケガがあるとは
いえ、いささか失速気味である。金星は4個ー1個ー2個ー3個と
計10個提供している。横綱優勝は1回である。

学生出身の横綱輪島はどうだったか。横綱4場所は11勝ー15勝ー12
勝ー12勝で2回優勝している。金星は0である。大関時代を含め、
横綱4場所目に全勝優勝は2回達成している。全勝優勝は大の里に
とって未知の領域である。

大の里
大の里

大の里の復活はあるのか。復活を証明するには優勝することである。
最低でも優勝争いをして12勝以上することである。一月場所後は巡
業がない。栃木山はこう言う。大関は関脇・小結の倍稽古しろ。横
綱は大関の倍稽古しろ。そうしないと地位を維持できない。

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この記事を書いた人

相撲専属フリーライター・写真家。ペンネーム電光力。日本経済新聞社の記者を15年務め、日経HRの編集者を経て独立。2014年から大相撲ブログ「土俵の目撃者」を運営し、毎場所ほぼ全ての本場所を取材、土俵際から自ら撮影。撮影したリングサイド写真は9万枚を超える。にほんブログ村「相撲・大相撲」カテゴリ ランキング1位。

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