横綱・大関3人と寂しい状態は続いている。元々照ノ富士がいたが、
休場がちで実質は別だった。少ない事情は大関を維持できないこと
にある。元大関は高安、朝乃山、正代、御嶽海、霧島、貴景勝と多
くを数えた。貴景勝は大関降格後引退した。
横綱・大関が少ないということは上がるチャンスでもある。まず、
元大関の復帰はあるのか。あるとすれば霧島に可能性がある。先場
所は3連敗から11勝4敗の成績をあげた。昨年九月場所12勝3敗を
あげている。しかし、翌場所負け越している。つまり2ケタ勝利が
続いてないことが難点である。

次の候補は上位に通用するようになった新関脇の王鵬である。着実
に力をつけてきた。先場所は優勝決定巴戦に出場した。もう大鵬の
孫というフレーズから脱却した存在である。年齢は24歳と若い。鉄
は熱いうちに打て。大関を狙いにいっていい。

新入幕優勝した尊富士が戻してきた。優勝した昨年の三月場所のケ
ガで2場所連続休場していた。再入幕後上位と対戦がありながら連
続2ケタをあげた。これはやはり非凡さを感じさせる。まずは関脇
に定着することである。25歳、時間はあるようでない。

馬力型の大関として豪ノ山、金峰山に期待したい。四つ相撲にとっ
てパワーで圧倒する相撲は手ごわい。そんな存在になっていただき
たい。まだ両力士とも関脇・小結に到達していないが、近さを感じ
る。
時代のチャンスをモノにするのは誰か。ほかからクローズアップさ
れる者が出てくる可能性もある。