大関リーグ戦が始まった。1敗の大関豊昇龍は新大関大の里とぶつ
かった。先場所は負けて大の里の優勝が決定した。大の里の前に出
る圧力か、豊昇龍の投げか。
相撲は、大の里が激しく豊昇龍を押し立てたちまち西土俵に詰めた。
豊昇龍敗退か。誰もがそう思った瞬間信じられないことがおきた。
絶体絶命の中で豊昇龍がとったりで捨て身の逆転勝ちをおさめた。
まさに九死に一勝であった。これで豊昇龍は1敗を守って12勝目と
なった。
大の里は5敗目であとがなくなった。新大関の場所で9勝以下なら
出直しになる。要するにいいときはいいが、そうでないときはだめ
なのが大の里の実態ということになる。横綱などとんでもない。と
いっても入幕から6場所目である。過大な期待は禁物である。
決戦第2弾は1敗大関琴櫻対2敗平幕隆の勝戦である。ともに優勝
決定戦で照ノ富士に敗れたキャリアをもつ。今度こそ優勝と意気込
んでも不思議ではない。勝負のカギは隆の勝が琴櫻を押し込めるか
にかかっている。
相撲は、隆の勝あたって押し込むも、押し切れない。琴櫻右四つに
組み止めての攻防となる。これでは隆の勝に勝ち目は薄くなる。琴
櫻、機を見て正面土俵で引きずり気味の上手投げが決まった。琴櫻
はこれで12勝1敗となった。
千秋楽は琴櫻と豊昇龍が対戦するだろうから最低でも13勝レベルの
優勝になる。3敗力士の優勝はもうないことになる。14日目、琴櫻
は大の里戦、豊昇龍はなぜか霧島と対戦になった。場所はあと2日
である。