一月場所、琴ノ若は大関を狙う場所とは誰も思って
いなかった。ところが、あれよあれよという間に勝
ち進んで、大関に駆け上がった。8勝-11勝できた
正代は13勝優勝で大関に昇進した。これも琴ノ若の
ケースに近かった。豪栄道は12勝-8勝で大関とは
無縁な成績だった。ところが翌場所12勝で大関に昇
進してしまった。
さる一月場所、照ノ富士は通算9回目の優勝を達成
した。次の目標は10回の優勝だという。ところが10
回以上の優勝はわずか13人しかいない。ほとんど大
横綱である。なお、優勝制度は大正15年に公式に始
まった。従って常ノ花はこの中にはいらない。
双葉山 12回
栃錦 10回
若乃花 10回
大鵬 32回
北の富士10回
輪島 14回
北の湖 24回
千代の富士31回
曙 11回
貴乃花 22回
武蔵丸 12回
朝青龍 25回
白鵬 45回
栃ノ心の引退断髪式が今週の日曜に施行された。栃
ノ心のすごさをあげるとしたら2つある。まず、幕
下以下、十両で負け越しなしで入幕したことである。
学生出身でもないのに快挙である。
もう一つはケガで幕下に番付を落としたときである。
そこから幕下十両で4場所連続優勝したことである。
元小結とはいえ十両で15戦全勝優勝している。まさ
にミラクル、こんな例はほかにない。
一月場所から木村庄之助が登場した。先代の木村庄
之助は2015年三月場所までだった。約8年10カ月の
空白を経ての登場だった。ただし、今度の庄之助は
9月で定年である。花道論の庄之助誕生だった。
なお、一月場所より次郎が立て呼び出しになった。
これ約4年ぶりである。拓郎以来になる。次郎は呼
び上げるより、土俵づくりがうまいとのことである。